暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
VSクラディール
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格が気に入らないから俺はYesを押したが。
「ご覧下さいアスナ様、ミザール様!!私以外に護衛が務まる者など居ない事を証明しますぞ!!」
等と叫び、腰から両手剣を引き抜く。それに倣い、俺も背からエウリュアレの宝剣を引き抜く。
カウントが0になると同時に俺と奴は動き出した。
クラディールの初動は<アバランシュ>。両手用大剣の上段ダッシュ技だ。それに対し、俺はクラディールの真正面を走りながらスキルを発動させた。
「セイハァアアアアッ!!」
俺が放ったのは、ヴォーパルストライクの派生スキル、カテゴリー<片手剣>の中段ダッシュ技、<ヴォーパルブレイク>。俺のスキルはクラディールの鎧へと吸い込まれ、鎧ごとクラディールを貫いた。
本来の重単発の威力に加え、加速を追加された一撃は重く、多少手加減はしたものの一気にレッドゾーンへと下がり、俺の勝利となった。途端、観客がワッと言う歓声を起こし、俺は耳を塞いだ。
「これで解っただろ?幾ら俺に挑んでも、俺には勝てねぇ。とっとと帰んな」
するとクラディールが、
「貴様…殺す…絶対に殺すぞ…」
と、言った。それを聞いた俺は、握り拳を作り、こう叫んだ。
「殺す……だと?殺しなんぞした事の無いテメェが軽々しく口にするな!!」
そして、そのままクラディールを殴ろうとしたが、ミザールに止められる。そして、アスナがクラディールのまえに立ち、
「クラディール、血盟騎士団副団長として命じます。本日を以て護衛役を解任。別命あるまでギルド本部にて待機。以上」
「…なん…何だと…この…」
俺の耳には、辛うじてそれだけが聞こえた。そして、転移結晶を掴み出し、「転移…グランザム」と言って消えた。
「…ごめんなさい、嫌な事に巻き込んじゃって」
「別に良い。売られたのは俺で、買ったのも俺だ。それより早く迷宮区行こうぜ」
「そうだけど……ライト、今の意味って……」
「……気にするな。触れてほしくない黒歴史さ」
そう言うと、俺は街の外に続く道を歩き出した。
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