囚われの姫は何想う
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呉側が友好的であったなら、利九は悍ましい程の敵意を向けずに済んだ。
彼女の不幸は袁家に関わった事。そして孫呉が此処に居た事。
七乃の幸福は美羽という大切な一人が居た事、対して利九には……幸福は無く、己が身を賭けて二人の少女の絆を守る事しか出来なくなった。
悪意は止まらず、例え仲良くしていた少女の心を傷つける事になろうとも……血と地に拘る王族を崩壊させようと決め、ただの武人であった利九は他者を呪う異端者に堕ちた。
夕と明、そして七乃のどれとも違う異端者は、納得したように頷き、昏く嗤った。
「ふふ……美羽様は助けますが、純粋な忠義からとは言えませんね。これはただの……孫呉への嫌がらせですから」
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