九話
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○ホムラ視点
今気付いたが俺は私服を殆ど持っていないな。何とか持っていた服を引っ張り出してきた。お陰で黒のTシャツに同じく裾がゆったりとした黒のズボンとなった。俺には服のセンスが無いからな、黒色をよく着るのもエリスに言われたのと単に落ち着くだけなのだから。
○ラウラ視点
……どうしよう!?お兄ちゃんと出かけるのに軍服と制服しかない。軍服を日本で着るのは拙いし、やっぱり制服にしとこうかな。今まで強さ以外に興味のなかった自分が恨めしい。
私は時間ギリギリまで悩んでいた。
○シャルロット視点
今日は一夏とお出かけ。どんな服がいいかな?うーん一夏ってどんな趣味なんだろう。僕は暫く考えた末にやっと服を決められた。少し早いけどもう待ち合わせの場所にいよっと。
○ホムラ視点
「ラウラ、準備できたか?」
「だ、大丈夫だよお兄ちゃん!」
凄く慌ててる。どう見ても大丈夫ではない。
「フム……ラウラは私服を持っていないのか?」
「…………うん」
落ち込むように下を向いてしまうラウラ。
「そうか、では今日一緒に服も見るか」
俺も人のことを言える節ではないがな。
「わかった!お兄ちゃん」
ラウラが元気になって良かった。せっかく出かけるのだから楽しくいきたいものだ。
※ ※ ※
さて、俺は今電車に乗っているのだが……。文明の利器とは便利なものだ。遥か昔利用していたが今回改めて痛感した。走ったほうが速いんだけどな。
「お兄ちゃん?もう着くよ」
「わかった。では行こうか」
俺はラウラと共に駅から出て行った。
○ラウラ視点
せっかくお兄ちゃんと出掛けてるのにどうすればいいかわからない。……そうだ。
私はショッピングモール「レゾナンス」に入ったところで
「お兄ちゃん?ちょっとトイレ行ってくるね」
「行ってらっしゃい」
と言って一回お兄ちゃんから離れた。そして、トイレに行ってプライベートチャンネルを使い、クラリッサ=ハルフォーフ大尉に連絡を取った。
「──受諾。クラリッサ=ハルフォーフ大尉です」
「ラウラ=ボーデウィッヒ少佐だ」
「隊長、なにか問題が発生したのですか?」
「ああ、お兄ちゃんの件なのだが」
「ああ、隊長の義兄のかたですか」
クラリッサ大尉には既に義兄のことを相談している。そして、クラリッサ大尉は日本文について凄く博識だった。
「お兄ちゃんと出かけたのにどうすればいいかわからないのだ」
「そうですね……では、まず──────
※ ※ ※
────となりますね。わからない部分が有れば聞いてください」
「了解した。ありがとうクラリッサ大尉」
凄い!!クラリッサ
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