胃に優しくないランチタイム 中編
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ならセシリアのお嬢様口調の方が似合うかもしれない…
「セヴァスさん、良かったらランチを御一緒しませんこと?」
「……ぷっ…あははははははははははははははははは!! 似合わねえ!!」
前言撤回、真正マダオ娘が御嬢様口調とかやっちゃ駄目だ。言ってみた本人も後悔しているのだろうか、何やら微妙な表情を浮かべている…
「ふぅ…ところで、結構歩いたが店にはまだ着かないのか?」
「確かこの辺の筈なんだが…」
IS学園を出てからかなりの距離を歩いたのだが、一向に店に着く気配が無い。こいつはマダオだが、仕事に関しては良い働きをする。そんな彼女が道に迷うなんて馬鹿な真似はしないと思うけど…
「一応、誰かに尋ねてみるか? 地元の人間にとっては御馴染みの店らしいが…」
「そうだな…それに、いい加減空腹で頭が回らなくなってきた……」
「本当に燃費悪いなお前。しかも毎回あれだけ食って太らないとか…ある意味お前も女の敵だな……」
「褒めるなよ、照れるじゃないか」
「褒めてねぇよ」
冗談はさておき、どこかに手頃な通行人Aはいないかな、と…。
「おいセヴァス、あいつはどうだ?」
「ん、どれどれ?」
「あれだ、あの珍しい色の髪の女…」
マドカが指さした方向へと目をやると、一人の若い女…自分達とほぼ同年代の少女が周囲をキョロキョロと見回している所だった。
一見すると華奢な身体つきにも見えるが、実際は出るとこは出て引っ込むとこは引っ込んでいる誰もが羨みそうなナイスなスタイルを持っていらっしゃった。
そして何より目立つのは髪の色。染めているのか地毛なのかは分からないが、随分と綺麗な水色の髪だった……て、おい…
―――水色の髪…?
(嘘だと言ってくれぇ…)
―――IS学園に君臨せし魔王二号、更識楯無会長様がそこに居た…
(何してんだ…?)
幸い此方にはまだ気づいておらず、依然として辺りをキョロキョロと見回したり、手に持った地図らしき物へと視線を落としたりを繰り返している…
「…街中で鬼ごっこの第二ラウンドとかはマジで勘弁……」
あの時は覆面プラス着ぐるみの御陰で顔は割れてはいないが、それだけで安心できるような相手では無い。下手に接触してボロを出した日にゃ即アウトだ。ここは戦略的撤退をするに限る…
「…おいマドカ、取り敢えずこの場を離れ……マドカ…?」
あれ、隣に居たマダオ娘はどこに行った…?
「すいません、そこ
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