【ゼロの使い魔】編
009 忠告──と云う名の脅迫
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルイズが言い終わった数秒後、教室の中が嘲笑の渦が巻き起こされた。……ルイズは目に涙を溜めるて、拳を握りしめる。
(これ≠ヘ確かにルイズも嫌がるのも判るな。……ルイズを笑わせない≠チて約束もしてるし。……いっちょヤるか)
「“絶霧(ディメンション・ロスト)”」
俺は得心しながら、ルイズを“絶霧(ディメンション・ロスト)”の霧≠ナ覆い、威圧感だけを込めた薄目のオーラを教室中に撒き散らす。……俺のちょっとした怒りに当てられたドライグのオーラも乗ったのはご愛敬か。
SIDE END
SIDE ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
「ディメンション・ロスト」
……サイトが何かを呟いたと思ったら、サイトが召喚された時に纏っていた霧が私の身体をまるで守護するかの様に覆う。その霧を纏っていると、鎧を着込んでいるかの様な安心感が湧いてくる。
……サイト・ヒラガは私から見たら、不思議な少年。トリスタニアからいきなり私に召喚されたのに、召喚した相手に──私に嫌味1つ言うこともなく仮≠ニの注釈は付くが使い魔になってくれた。……春の使い魔召喚の儀は進級試験も兼ねていたので、人知れず安堵の息を洩らしたのは内緒だ。
何故か教室の中がシン、と水を打った様に静かになる。……この惨状の原因であるだろう私の使い魔へと──サイトへと目を向ける。
「皆さんに忠告しておきます。これ以降、俺の主を馬鹿にする様な、泣かす様な発言をしたら──」
私が不甲斐ない所為でサイトは多分、自身をヨゴレ役にして私を持ち上げようとしている。……つまり私に今出来る事は──
(サイトを諫める事が今の私に出来る最善策!)
「サイト、ダメよ。止めて。それ以上は言っちゃダメ」
「……判ったよルイズ。……この場は主であるルイズの顔を立てて引いておきましょう。……皆さんが出来ない事がルイズには出来た。この事をちゃんと留意しておいて下さいね?」
サイトはぱんぱん、と2回手を叩くと私を覆っていた霧の様な物が消えた。……教室のほぼ全員──シュヴルーズ先生さえも含めたほぼ全員はホッと胸を撫で下ろした様な感じがした。……何か嬉しい事が有ったのだろうか?
SIDE END
SIDE ユーノ・ド・キリクリ
今日は真人君──平賀 才人が召喚されて2日目に当たる。……知識≠ノよると、ルイズがシュヴルーズ先生の授業の時に爆発を起こす日。
だから私は、竜之炎伍式──“円”を何時でも出せる様に準備をしておく。……あわよくば、平賀 才人──サイトも一緒に守れればサイトの好感度も上がるだろうと希望的観測もしながら。
「「「ははははははははっ!!!」」」
「昨日も言
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ