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久遠の神話
第百四話 最後の戦いの前にその四
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「何としてもね」
「ここで、ですね」
「お止めするわ、いいわね」
「わかりました、その時は」
「三人でね。ただね」
 ここまで話してだった、そのうえで。
 智子は話がとりあえず終わったところでだ、暗く沈んだ顔になってだ。そのうえで無言で息を吐き出して言ったのだった。
「悲しいことね」
「そうですね、私はお姉様が好きです」
「私もよ」
「アルテミスはさらにね」
「お姉様も私達をですね」
「好きでいてくれているわ」
 お互いに悪感情はないのだ、全く。
 しかしだ、それでもだというのだ。
「けれど戦わなければならないかも知れない」
「そして戦おうとも」
「私達はお姉様を止めないとならないわ」
「そうなりますね」
「本当にね、残念だけれど」
「お姉様をお止めする為には」
「戦うことも仕方ないわ」
 どうしてもだというのだ、智子は暗いがそれでも決意しているその顔で豊香に語るのだった。剣士の戦いが終局に近付く中で。
 そのことを話してだ、最後にだった。
 智子はだ、豊香にこうも言った。
「では今はね」
「はい、今はですね」
「私達の今の家に帰りましょう」
「そこで、ですね」
「今は休んで」
 そして、というのだ。
「これからに備えましょう」
「どちらにしてもですね」
「もうすぐこの戦いが終わることは間違いないから」
 それでだというのだ。
「休んで英気を養いましょう」
「今に備えて」
「それではね」
 こう話してだ、二人も夜の街を後にした。そうしてだった。
 この夜は終わり朝になった、そして昼にだった。
 上城は樹里と共に聡美と話をしていた、昼食の後で大学の中を歩き回りながらそのうえで話をした。聡美はこう彼に言うのだった。
「魔の剣士は強いです」
「僕以上にですね」
「はい、ですが」
「ここで力を備えれば」
「怪物と戦いそうされれば」
「強くなるんですね」
「そうです」
 まさにだ、そうなるというのだ。
「そうすれば魔の剣士と互角の力を手に入れられますので」
「それで、ですね」
「彼と戦いそして勝つことが出来る様になります」
 それが可能になるというのだ。
「今のままでは勝つことは難しいですが」
「それでもですね」
「あと一戦です」
「じゃあやっぱり」
「はい、スフィンクスがもう用意してくれていますね」
「そうみたいです、僕が加藤さんと闘う前に闘うべき怪物を」
「それならです」
 是非に、と告げる聡美だった。
「まずは彼女のところに、いえ」
「いえ?」
「彼女の方が来てくれますね」
 スフィンクスの方からというのだ。
「それなら」
「そういえばあの怪物は」
「そうですね、常にその刻を見て動きますね」
「はい、ですから」
「おそらく間も
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