暁 〜小説投稿サイト〜
「メ」から始まる異世界日記
始まりは変化球
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んのそのです!」
…ちょっと首をひねりたくなるような言葉遣いをするミドリと血のつながりのないティラミスさん。
ツッコミどころ満載だ…あえて言わせてもらおう…筆者!出てこい!
そんな俺の心情も知らずに女どもはどんどん先へ。
そのとき俺はというと
「なんだあれ? 流れ星か…? あと…悲鳴? 空から人が降ってくるのか!? そんなベタな…ぐふぉ!!」
妙な風きり音が聞こえ、上を見上げた俺は真後ろから重力ガン無視で高速平行移動してくる人にはね飛ばされ、その人とともに転げていった。
「今…なんか…コウの悲鳴…ま、いっか♪」
「そうですね〜 行きましょ」
おのれ女ども!!
かく言う俺はそこで主人公補正による女の子との激突かと思いきや…
「男かよ!! しかもマッチョのおっさ…マ…マスター!?」
「なんだ…お前か…」
いやいや!? 落ち込むのこっちですよ!? 空から降ってきた女の子との出会いから始まる勇気あり涙あり恋愛ありのファンタジー展開(の可能性)をのっけから破壊したあげくに…
「なんだ…お前か…じゃねぇよ!? だいたいどこの世界のマッチョが重力ガン無視して高速平行移動して突撃してくるんだよ!!」
「ピーピーギャーギャーうるせぇんだよこのガキが! 新しいことにチャレンジしようとするこのナイスミドルの精神を少しは見習わんか!!」
俺悪くねぇし。可愛い少女てきな期待を抱かせておいてマッチョのおっさんがきたこの喪失感(?)のままに文句やら恨みつらみを延々とぶちまける俺と魔法の使い方をミスって飛んできてその失敗にたいする苛立ちやら個人的なストレスをここぞとばかりに発散するおっさんの言い合い。
このナイスミドル(棒)なおっさんが俺たちの所属するギルド、ダイヤモンドハーバーの責任者。カッコよくいうとギルドマスターのバンギ・マックネス。
「夜に外でギャーギャーうるさいわね! まったく!!」
「あいだっ!!!」
「ぐふっ…く……な…なんだ…お前か…」
言い合いをげんこつとで仲裁(というか成敗)にきたのはおっさんの奥さんでギルド全体の母ちゃんのチワ・マックネス。スポーツ少女をそのまま大人にしたような勝ち気な目と引き締まった身体。2人とも40歳後半なのは知ってるんだけど詳しくは知らない。てか同じギルドのやつらでもあんまり年齢はわかんない。
「2人ともこんなところでわめき散らして…なさけないったらありゃせんわ!!」
「すいませんでした…」
「お前もわめk…」
ギロッ!!
「すまんかった…」
勝者、チワさん。怖いけど優しい。理想の母ちゃんをそのままやってくれてるチワさん。だからいっつも笑っていられるんだろうな…縁の下の力持ちとはまさにチワさんのためにある言葉!
「違う…」
「は? なんだクソガキ?」
「どうしたと?」
「あの悲鳴は…
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