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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
帰り道
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「キリト君、ライト君」
「ライト」
すると、キリトが左肩に触れたままの手を握り、振り向き様「シェフ捕獲」と言った。
俺は呆れながら手を上げ、
「よう、<閃光>、<戦姫>。久しぶり」
と、挨拶すると何故か後ろの護衛に睨まれたが気にしない。
「ライトも元気そうで何より。<滅殺者>の噂を聞かないから死んだのかと」
「……それはご挨拶だな我が友ミザールよ」
アスナの隣にいる女性に文句を言う。まぁ、心配してくれたのは有り難いが。
「所でシェフがどうこうとは何か説明を求める」
「あ、それ私も聞きたい」
「その前に聞くがお前ら今料理スキルどの辺?」
「聞いて驚きなさい、先週に<完全習得>したわ」
「私も」
「「なぬっ!?」」
俺達は同時に驚く。多分キリトは同じ事を思ってるだろうな。
「その腕見込んで頼みがある」
そう言うと二人に見えるように可視モードにし、示した。
「「うわっ!!こ…これS級食材!?」
はい、ナイスリアクション頂きました。
「取引だ。料理したら一口食わす」
「は・ん・ぶ・ん!!」
「いや、キリトとミザールも居るからな?」
「なら四分の一ね。……良い?」
「OK、それで良い」
俺は引っ張られた服(と言ってもジャギィ装備だが)を整え、エギルに向き直り、
「悪い、取引中止だ」
と、言う。
「いや、それは良いけどよ……。なぁ、俺達ダチだよな?な?俺にも味見位……」
「感想文を八百字以内で書いてきてやるよ」
「食わすつもりは無い」
と、俺達が言うと机に伏した。
「でも、何処でやるの?」
とアスナ。
「んー?ミザールん家は?」
「駄目、散らかってる」
見事なまでに即答された。勿論、キリトの家と俺の家も論外なので消去法でアスナの家と言う事になるが……
「……別に良いわよ。食材に免じて、だからね」
快く応じてくれた。流石KoB副団長、太っ腹過ぎるぜ、なんて思っていると、
「ア…アスナ様、ミザール様!こんなスラムに足をお運びになるだけに留まらず、素性の知れない奴をご自宅に伴うなど……」
やはりつっかかってきたか護衛A。
「一応だけど、私はライトの素性知ってるから。とにかく、今日はここから直接転移するから帰って」
徐々にミザールが切れ掛かってるのが良く分かる。それでも引こうとしない護衛Aもといクラディール。無理矢理二人の手を取ろうとすると、瞬間的に俺は剣を抜いていた。
「いい加減にしろよ髪長オッサン。そろそろぶった切るぞ」
俺の迫力に圧されたのか、二人の手を放すと同時に俺達はエギルの店を後にした。……出るときに殺気を感じたのは気のせいではあるまい。
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