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I want BRAVERY
十八話 大会
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負けたわけでもないのだが、宮本にとっては出れないというのは同じことなんだろう。

 と言っても、ここは選手控え室に近い場所であるため、グラウンドの今の2,3年には聞こえていないだろう。
 しかし、1年にはバッチリ聞こえている。

(おいおい、変に目立ってんじゃねーよ!)

 その1年の中に原作男主人公の星コミュの他校のエースがいる可能性があるため、その状況であまり俺に注目を集めると俺が目をつけられる可能性がある。

(熱血は宮本だけでいい・・・)

 内心ボヤかずにはいられない。



 試合が終わった。
 試合は、先輩達はほんの僅かの人が表彰台の一番低い所に上るだけに終わった。

「あぁ、くそっ・・・」

 宮本は先輩達が自分がずっと見てるだけだったためか、かなり悔しそうにしていた。

(どーせ来年もあるんだってのに)

 彩には一生、部活を真面目にする人間の気持ちがわからないだろう。

「ミヤ・・・」

 結子が宮本を見てどこか心配そうな顔をする。

「来年こそは出てやる」

 決意したような顔で宮本は言う。

 試合前にも言って、出れないことはわかっていたはずだが、やはり試合を前にすると悔しいようだ。

 それにしてもかなりの熱血ぷりである。

(え?もしかしてもう甥っ子と約束した?)

 実際、それを確かめる術を俺は持たないためわからない。
 いきなり甥っ子と約束した?なんて聞けるはずもない。

「そうだな。来年こそは出たいな」

 悔しくともなんともないが、握りこぶしを作って悔しげに言ってみる。

「彩・・・そうだな俺達の番だ」

「てか俺らが出たら先輩の出る幕ないんじゃね?」

 若干おどけた風に言う。

「彩君・・・もうちょっと早くなってから言おうか?そういうことは」

 場の空気が緩んだことに安心したのか、結子は俺の耳を引っ張っていつも通りのように振舞う。

「アデデ、耳ひっぱるなって」

 耳を引っ張られながら思う。

(こんな暑い中、日の下に出たくねぇ)

 宮本達の前では口が裂けても言えないセリフである。

「ま、その大会までに怪我しないように頑張りますかね」

 そして俺は宮本の方を見て言う。

「特にミヤ。お前一番怪我しそうだわ。なんかあったらすぐ言えよ?」

「俺が怪我するわけないだろ」

 原作では怪我してるんだよ、なんていえないけど、これはキツく注意してもいい内容だろう。

「そう言ってる奴が一番危ないんだよ。怪我してもそれを隠すなんてことしそうだしな」

「ま、ここに怪我してなくてもしたと言いそうな人がいるけどね」

 そう言って結子は俺を見て笑う。

「ハハッ、確
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