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お屋敷話
性癖差別といじめの因果関係
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「ねえ朝陽さん。朝陽さんは『いじめ』についてどう思う?」
「『いじめ』ですか?またヘビーな話題ですね、お嬢様」
 ある日。朝陽が夜月の部屋でいつも通り暇を持て余していると、それまで学校の課題を凄まじい速度で処理していた夜月が急に手を止めて、話しかけてきました。
「『いじめ』と言われましてもねえ……あたし、その手のことには無縁な青春を送ってきましたし。どうしたんです?お嬢様ってばいじめられてるんですか?」
「嬉しそうな顔で主人の不幸を確かめようとすることをいじめというなら、私は今、現在進行形でいじめられています」
 今日も今日とて朝陽のボケと夜月のツッコミは絶好調です。夜月はしばらくこめかみの辺りをぴくぴくさせていましたが、やがて大きなため息を1つ吐いて話を戻します。
「違いますよ。私自身がいじめられているわけじゃなくて、学校の課題なんです。『いじめ』というテーマで作文を書きなさいとか何とか」
 夜月の話を聞いた朝陽はちょっと困ったような顔で尋ねます。
「あのー……お嬢様?お嬢様って確か高校生でしたよね?」
「ええ、そうですけど……何ですか急に」
「いや……こう言っては何ですが、いじめとかそういう道徳っぽいことは中学生までじゃないんですか?」
「そんなこと私に言われても……私だって課題を出されただけですし。それに、最近いじめ関連の問題が色々起きてますからね。教育委員会も必死なんじゃないですか?」
 さらっとダーティなことを言う夜月。この作品、いくらネット上の作品とはいえ、いつか規制がかかるんじゃないでしょうか?
「お嬢様。そういう色々な偉い人を敵に回すような発言をさらりとしないでください。怒られるのはあたしなんですから」
「それもそうですね」
 一旦、お茶でもして間を置きましょうか、と夜月が言うと2人はしばらくお茶を飲んで他愛無い世間話をしました。
「さて、そろそろ閑話休題。本題に戻るといたしましょうか」
「そうですねー。でも、『いじめ』って言ったって、あたしに思い付くのなんて精々いじめられなくなる方法くらいですよ?」
「へえ、そんなのがあるんですか。ちょっと聞かせてください」
 いつもアホなことばかり言っている朝陽が珍しくまともそうなことを言ったので、すかさず夜月は食いつきます。
「えっとですね……いじめられている途中にいじめっ子が引くほど号泣しながらひたすら謝りたおすんです」
「それってたぶん、いじめ以上に大きな心の傷が残りますよね!?」
 朝陽さんに聞いた私が馬鹿でした、と夜月が嘆いていると、朝陽が何かをひらめいたように、手をぽんと打ちました。
「あ、もう1つありますよ?いじめられなくなる方法」
「……どうせロクでもない方法なんでしょうけど、いいでしょう。聞くだけ聞いてあげます」
「いじめられている最中に
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