ターンEX 鉄砲水と光、光、光
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のは若干骨が折れるのだ。もっとも定期的にこの男が来るおかげで勘が鈍らずに済んでいる、という面もあったりするので決して悪いことばかりではないのかもしれないが。
「カードをセットして、ターンエンドだ」
「俺のターン!」
心底楽しそうにデッキからカードを引くユーノ。どれほど口が悪かろうが、この男もやはりデュエルが大好きな人間の一人なのだ。もっとも、そんな人間でなければ最初からこちらの世界に招いたりなどしなかったろうが。崖の上から2人のデュエルを眺めつつ、そんなことをつらつらと考えるチャクチャルアであった。
「先制攻撃はもらってくぜ?キラー・ラブカを通常召喚、そして魚族のラブカを召喚したことで手札のシャーク・サッカーを特殊召喚だ」
キラー・ラブカ 攻700
シャーク・サッカー 攻200
「これで俺の場には、同じレベルのモンスターが2体。俺はレベル3のキラー・ラブカと、シャーク・サッカーでオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築。深海を裂く沈黙が、静かな夜に悪夢を魅せる。エクシーズ召喚!No.47 ナイトメア・シャーク!」
暗夜に広がる青い翼。鳥とも虫とも違う形のその翼の持ち主は、まるでどこかの悪夢から飛び出してきたかのように生物の常識を外れた姿をしていた。ただ、薄明かりに照らされた両腕の大きな刃のみが圧倒的な現実感を持って仄かに輝いている。
☆3+☆3=★3
No.47 ナイトメア・シャーク 攻2000
「ナイトメア………シャーク……」
その効果の恐ろしさは彼らが生前いたライフポイント8000の世界ではなく、この初期ライフ4000の世界でこそ生きる。そのことをよく知っている富野が、冷や汗とともにつぶやいた。
「ナイトメア・シャークの効果を発動。オーバーレイ・ユニットを1つ消費し、水属性モンスター1体を選択。他のモンスターがそのターン攻撃できなくなる代わりに、その1体は直接攻撃の能力を得る!ダイレクト・エフェクト!」
体の周りを飛び回る2つの光る球体のうち、片方がナイトメア・シャークの刃に吸い込まれていく。その直後、その姿が闇に消えた。急にいなくなった敵の姿を探し、ブルー・セイリオスが3組6つの目で辺りを慌てて見回す。
だが、それでも少し間に合わない。全くの無言のまま、完全に無音なうちに、悪夢の刃が振り下ろされる。
No.47 ナイトメア・シャーク 攻2000→富野(直接攻撃)
富野 LP4000→2000
「ぐはっ………!」
その威力は、彼の初期ライフのきっかり半分を一撃で奪い去った。ダメージもさることながら、心構えのできていないタイミングで大きな一撃をもらったことで富野の体がのけぞる。そのリアクションにいささ
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