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不可能男との約束
拳神現る……!
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れた事ならある。
例えば攻撃の代わりに音速の領域で発生するソニックブームで対処されたこともある。
術式や武装などを持って対処されることもある。
だが、あの如何にも不利な体勢で出される剣圧で爆圧を斬り抜けられるのは人生初という事態であった。
化け物かね? と思わず苦笑してしまいそうになる自分を戒める。
化け物と彼を扱うのは簡単だ。
恐れ敬うものとして視点を変えれば即座に私の彼への認識は化け物という扱いに代わるだろう。
だがそれこそ妖精女王に対しての不敬だ。
私は、いや私達は皆、あの場で女王に対してこう言ったのだ。

「Save you from anything」

剣神にもこれは聞かれないように小声で呟く。
その言葉を自分が言ったという事。それを忘れない事を忘れなければ

「違える事はないとも……!」






何やら小声で呟いていたベン・ジョンソンが無理矢理自分の体を糸で釣り上げるように自身の体を立ち上がらせる光景を見ていた。
見たところ相手も大きな傷はないようだが、常人なら隠せる程度で膝が震えているのを見るとダメージはあるみたいだ。
だからこそ無理矢理立ち上がったという事実を黙認し、とりあえず確認を取っておく

「続きやっか?」

「───いや、ここは私の敗北だYou」

Jud.と返答し、とりあえず潰れて使えないメスはそこらに捨ててお───こうとして何か智にポイ捨てですよと言われそうなのでポケットに突っ込んでおいた。
やれやれ、と頭で振りながらジョンソンの方に改めて視線を向ける。

「勝負は確かに俺の勝ちみてぇだが……目的は果たせたみたいだし、そっちも満足か」

「……Tes.これで君も他の相対に介入するのが難しくなった」

やはりと言うべきか。最初から女王の盾符の狙いはこれであったのだろう。
何故なら女王の盾符のメンバーははっきり言って俺と相対するには相性が悪すぎる。
文科系メンバーが固まっているのを悪いとは言わないし、きっと他の場所でうちの総長連合メンバーや生徒会メンバー相手にも渡り合っているとは思うが、俺クラスの突出したレベルになると中々難しい。

「やるならそっちの風紀委員長のF・ウオルシンガムか、ウオルター・ローリー辺りがベストなんだろうけど───まぁ、予想じゃあ二代とネイトん所かね」

「その通りだよYou.今頃どうなっているかは流石に予想はしてはいないが───英国の猟犬と侍は手強いよ?」

「奇遇だな。こっちの薄い銀狼と温室侍もまぁまぁやるぜ?」

「かなりとは言わないのかねYou.」

「あいつらはトーリとホライゾンの騎士と侍だぜ?」

それだけで成程と頷き引いてくれるので有難い。
期待値の上げ過ぎとは思わない。
それくらいになっ
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