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不可能男との約束
拳神現る……!
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てくれないと世界征服に差し障るのだから。

なのに片方は真面目堅物わんわん騎士ですわでもう一人は温室御座る侍だかんなぁ……

キャラだけ濃くしてどうする。
親の顔……と思い思い返すとアレだった。だったら仕方がない。遺伝だろう。うん。そうに違いない。つまり救いはない。
何とかするべきだとは思ったのだが、そこになると人生経験が足りない自分に溜息が生まれてしまう。
喜美みたいな風に捉えるべきなのかもしれないが、そう考えている時点でまだ自分がガキなのだろうと考えてしまう。
もう少しオリオトライ先生を見習うべきなのかもしれないと思う。

「……まぁ、とりあえずこの場は俺の勝ち。それだけは譲れねえ結果だからな。ちょいと不完全燃焼だが」

「卑怯と言うかね?」

「お前に勝つ気が微塵もなく逃げ回ることしか考えていなかったならな」

酒やら爆弾やら投げてくる阿呆がチキンっていう賢い人間なわけがない。
時間稼ぎと自分の役割を決めていたくせに勝つ気満々。
この調子だと他の女王の盾符も楽しみになるが……俺が相対できるかと言われると難しいかもしれない。
特に妖精女王となんて相対出来ないだろう。
まぁ、相対したいのはバトルだけで個人的には余り関わり合いにはなりたくないんだよなぁ。
だからそこら辺は正純とかに任せたい所存である。決して逃げたわけではないから。適材適所適材適所。

「あ」

そういえば正純は確か古本巡りするとか言ってなかったっけ?
うちの外道共で恐らく鈴を除いたら唯一の非戦闘系な気がするがやばいかもしれない。

「……まぁ、でも俺と同じレベルの役職だから何とかすんだろ。俺なら何とかできるし」

ジョンソンが何か異様なものを見る目でこちらを見てきたが無視しておくことにした。
まぁ、真実そこで終わるような馬鹿は奇妙なことに梅組には多いのだから何とかするだろう。
なるじゃなくてするの所が俺達らしいが。
ともあれ

「よく考えたらこれってあの馬鹿のデートの妨害阻止作戦って事になるんだよなぁ……」

きっと結果は色々あったがなんとかなりました。めでたしめでたし方向になるんだろうけど俺と智のデートはこのままご破算の流れだろう。
何とも何時も通りだ。
かつてよく言われていた言葉をつい思い出してしまう。
他人からもそうだが親父からも言われていた気もするから何とも面倒な家系に生まれたものだと思ったこともあったものだ。
それは

「……望んだものは中々手に入らないねぇ」

よくある御言葉だ。
別に今となっては完全にどうでもいい言葉だし、気にするような性格ではなくなった。
そんな言葉で悩むような可愛い性格ではなくなったのだろう。
それに副長っていうのはこういうのも含めるのだろう。
ついでに剣神……
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