暁 〜小説投稿サイト〜
ワンピース〜ただ側で〜
番外11話『超ベリーグー』
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はルフィへと改めて言う。

「了解、船長!」

 クロコダイルを追いかけて、彼は駆け出した。




 ハントが走り去った後、取り残された地下室。
 徐々にあふれ出した水がそのタイムリミットを刻々と告げる。
 唯一自由の体だったビビはサンジやチョッパーを探しに出て、既にその姿はなく、今ここにいるのは牢獄の中にいる面子とその彼らを餌と勘違いして出てきた何頭ものバナナワニの姿があるだけ。

 人間など一飲みにしてしまえるバナナワニでも海楼石の牢獄を壊すことはできずに檻の周辺をうろついている。
 ルフィやゾロに壊すことが出来ない檻をバナナワニが壊せるわけがないというのは当然といえば当然だが、それはつまり今のこの状況ではやることがないということ。
 待つしかないというどうしようもないこの状況で、ナミがさらに大変な状況にあるということに気付いた。

「……鍵がないと出られないんじゃ」
「あ」

 声を漏らしたのはウソップか。

「どどどどうすんだよ! これじゃビビが助けを呼んできてもどうにもなんねぇぞ!」 
 続けて泣き出しそうな声で言うウソップに、ナミが「もしかしたらこの部屋のどこかにあるかもしれないし」と可能性の薄い慰めを言い、ゾロが面倒そうに「騒ぐなてめぇは」と妙に落ち着いた声でつぶやく。

「ででででもよ! クロコダイルがそんな迂闊なことを――」

 とはいえ、それでウソップが納得できるはずもなく不安を暴走させてギャーギャーと大きな声で騒ぎ立てる。
 そのおかげで「策があるわけじゃねぇのか」と、鍵の所在がわかっていないという問題にとっくに気づいていたスモーカーが辟易とした声を漏らしのだが、ウソップの声にかき消されて誰にも聞こえなかったことはスモーカーにとって、無駄にルフィたちに絡まれることがなかったという点ではラッキーだったか。

 徐々にあふれてくる水量を見て、だが結局は待つしかないと、どうにか腹をくくったウソップがふと静かになり、そしてまたふと場違いなことを呟く。

「そういやハントがナミに声かけなかったな」

 ある意味当然といえば当然の雰囲気だったため誰もその違和感に気づかなかったが、改めて指摘されれば確かにそれは異常なことで。「な、なによ」とわずかにうろたえる様相を見せるナミを無視してゾロも言う。

「よっぽど余裕がなかったんだろ、相手は王下七武海だし、状況が状況だしよ」
「……意味わかんないんだけど!」

 ナミがこの話題はもう終わりだと言わんばかりに、そっぽを向いた。
 これでこの話題は終わりを告げた……というわけにはいかなかったようで。

「あー、そういやハントってナミのことす――」
「――アホッ! 今ここで言うんじゃねぇよ!」

 今更ながらにウソップと
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