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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第13話 夏休み―― そして追試
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の対策を一つあげなさい。



             回答 4足歩行をする。







「よし!! いつもよりはできたぞ!!」
 





「天原!!! テメエ、おちょくってんのか!!!!!!」

バキッ!!!  

「ぎゃあああああああ!!!! 僕の骨がああああ!!!」
真面目にやったのに怒られたでござる。世の中って理不尽だな。




「いって〜何がいけないんだ? 何が? 全く、いつも白紙で出してたから怒られると思ってたのに、空欄埋めても結局怒られるじゃないか」
本気で何がいけないのか分からない勇人だった。


「ん? お前も追試か?」
「え?」
突然、男子生徒に声をかけられた。誰だ? 見た感じ、先輩っぽいけど……。それに、どこかで見覚えがある顔をしているな……。


「えーと? どちら様で?」
「ああ、すまんな。名乗るのを忘れていた。俺は空山勇輝。三年だ。学科は……そうだな……当ててみろ」


「え? うーん、強襲科ですか?」
「ほう、そう思った理由は?」


「空山先輩は戦闘に慣れていそうな感じがしたので強襲科か諜報科の2つに絞り、諜報科であなたを見かけたことはないので強襲科と予想しました」
「なるほど、良い勘をしている。正解だ。ちなみにランクはEだ」
「おや、僕と同じですね。僕も諜報科Eランクですよ。 確かに先輩は実力を隠すのはお上手そうですね」

「最後の言葉にはあえて触れないでおこう。そういえば名前を聞いていなかったな」
「あ、そうでしたね。では改めて、僕の名前は天原勇人と言います」
「勇人? ………………お前、東京出身か? 両親は?」
!? なんでこんなことを聞くんだ……?


「……さあ? 東京出身ですが、親の顔なんて覚えてませんから」


「そうか……兄弟は?」
兄弟?


「……いるかもしれないし、いないかもしれないと答えておきましょう。色々ありましてね。面倒を見てくれていた年上の子がいたいたんですけどね。もしかしたらその子が僕の兄かもしれませんね」

「そうか…………」
「…………」
「まあ、お互いに仲良くしようぜ。同じ“出身”同士な」
!? 同じ出身!? と言うことは……


「先輩、やっぱり!?」
「おっと、急用を思い出した。じゃあな」
「…………」
(一体、何者なんだ? それに僕の事を知っている……?)




「空山勇輝……やっぱり、“裏”の出身だよな……」
(それに……見覚えがある顔だ…………)




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