第三章 悪夢
第3話 兄妹
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折紙「!!」
狂三「彼は素晴らしいですわ。彼は最高ですわ。彼は本当に…」
狂三は自分の唇を舌で舐めながら言う。
狂三「彼は本当に美味しそうですわ」
折紙「くっ……!」
狂三「焦がれますわ。焦がれますわ!私は彼がほしい……彼の力がほしい……彼を手にいれるために……彼と一つになるために!」
そして、狂三のまるで悪魔のような笑い声が響いた。
折紙「くっ!」
狂三「折紙さん…あなたもいいですわ。すごくいいですわ!」
そして狂三は不敵な笑みを浮かべて、折紙を見て言う。
狂三「でも……お楽しみは後で……士道さんの後に……!」
狂三は折紙の方を見据えて言った。
そして折紙は気づいた。
そして狂三は気づかなかった。
後ろから誰かがきていることに。
折紙「え…….?」
そして、
バリンというガラスの割れたような音が響いた。
狂三「なっ……!?」
狂三が一瞬何が起こったか分からなくなった。
分かったのは自分の下にいた手、折紙を拘束していた手が消えていたこと。
折紙はその場に座り込んでしまった。
そして、
狂三の左隣を通りすぎて、折紙の方へ向かったのは……
上条「鳶一、大丈夫か?」
上条当麻だ。
狂三「……あらあら、今日は厄日ですわね」
上条「ったく…こんなとこで暴れるなよな時崎狂三……いや、ナイトメア」
狂三「……」
狂三は上条の方を真顔で、睨むように見ている。
狂三はその後、いつもの笑みを戻し、上条に背を向けて消えてしまった。
最後にこんな言葉を残しながら。
狂三『ふふ……今回は見逃してあげますけど……次からは容赦はしませんわよ?』
上条「……フン」
上条はその場に座り込んでいる折紙見た。
上条「(鳶一は…見たところ怪我はなさそうだな。本当は一緒に連れて行きたいけど……狂三が何をしでかすか分からないしな)」
その場に座り込んでいる折紙に手を貸して、立ち上がらせて上条は何処かへ行った。
折紙は何も考えることができなかった。
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