青年時代前半
第三話 大勝ち
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料理だな。
…………お母さんの料理が懐かしいな…………。そう思うと涙が滲んできた.
自分が涙ぐんでいた事に気がつくと慌てて私は涙を拭った。流石に他の人に見られたら恥ずかしすぎる。
食事を終える頃にはもうカジノが開店する時刻にはなっていたので仕度を整え、カジノに向かった。
中に入るとたくさんの人たちがポーカーやスロットなどをやっていて、カジノにはパチンコ屋みたいな熱気が渦巻いていた。(入った事ないけど)
「いらっしゃいませ!当カジノのご利用は初めてでしょうか?」
受付のバニーさんが笑顔で話しかけてきた。正直に言うと、まだ14歳の私がカジノに入る事で怒られてしまうのではないかと思っていたけどその心配はなさそうだ。
「はい。初めてです」
「では、お客様のコイン口座を作る必要がありますね。お客様のお名前は?」
「ミレイです」
「ミレイと……。年齢は?」
「14です」
バニーさんは私の名前と年齢を手帳に書き込むと、笑顔でこう言った。
「お客様の名前の登録完了致しました。コインの売り場は反対のカウンターにあります。それでは当カジノで楽しい時間をお過ごし下さい!」
登録手順がそれだけでいいのかと思いつつもカウンターに向かい、コインを5枚買った。残金0。まぁいい。品物を換金すりゃいいだけの話だ。私は先ず元手を増やすためドラクエ4にもあったモンスター闘技場で賭けを始めた。
その日カジノのバニーは驚きで言葉がでなかった。目の前にいるのは14歳くらいの少女。その少女の隣には、コインの山が積み上げられていた。枚数もさることながら、それだけの数を5枚というコインで稼いだ少女にただただ唖然としていた。気がつくと、他の客達も彼女を見ていた。あれだけの枚数を稼がれてしまっては、最早やる気にならないだろう。
モンスター闘技場で充分稼いだ少女は次に100コインスロットに狙いを定めた。少女がスロットを回すたびに、大量のコインが吐き出される。そして1台のスロットがコインを全て出し切ったらしい。もう、そのスロットからコインは出てこない。少女は、バニーに目をやるとこういった。
「このコイン全部、カジノの景品に変えて」と。
ヤバイ。勝ち過ぎた。他の人がカジノで遊べなくなっちゃったじゃないか私のバカ!小池さんが手紙で注意してたのに。
で、でも仕方ないじゃん。最初は効果あるかなーていう気持ちから賭けを初めて効果が本当だとわかってから勝つのが楽しくって…………すみません。次から気をつけます。
私は戦利品に目をやった。そこにはメタルキングの剣×25、グリンガムの鞭×10、キラーピアス×52、メガンテの腕輪×13、世界樹の葉×37、エルフの飲み薬×43があった。どう考え
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