第十一章 追憶の二重奏
エピローグ 明けない夜
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驚いただろう。
否、もしかしたら恐怖したかもしれない。
命令をしていないにも関わらず。
―――っ―――
男の口元が微かに動き、
――――――エ、ミヤ――――――
ある男の名前を口にしたことに。
―――――――――シロウ――――――
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