暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
洞窟の死闘
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たかどちらかだろうな。

さてと……鋼糸なし、投げナイフなし、仕込み武器なし……ないないないの三拍子だが、何とかするか。

「じゃあ、行くぜぇ?」

「いつでも来い」

松明を地面に投げだし、鞘に納めてあった剣に手をかける。そして、松明が地面に落ちるのを合図にゲラルドがこちらに向かって吶喊してきた。

「さあ、生を感じさせてくれぇぇぇ!」

質量のある踏み込みとともに大質量の蛮刀による振り下ろしが飛んでくる。

敵を斬る。その意識のみが込められたその一撃は生半可なガードでは、その上から叩き潰せるほどの威力を秘めていた。……もっとも、受け流したのにも関わらずその上からダメージを与えてきたアインクラッド75層のボス、骸骨の刈り手くらいの威力がなければ、どんな攻撃も大差ないのだが。

右手に持った剣で軽く後ろに流すと左手に持った剣で喉元を狙った突きを放つ。

だが、それは寸でのところで割り込んだバックラーによって受け止められる。

硬質な音が辺りに響き渡るが、その頃にはもうゲラルドと俺は次の行動へと移っていた。

引き戻された蛮刀が鈍い風音を立てて死角から襲ってくるが、剣を背中に回して体勢を低くすることで流して回避。

蛮刀はそのままゲラルドの首へと向かうが、ゲラルドは人外染みた……というか人外の力で強引に蛮刀を止めると、そのまま返す刃で喉を狙って放っていた俺の横斬りを打ち落とした。

不利だな。ゲラルドの金属鎧はしっかりしていて、こちらの剣が通る場所は限られている。ソードスキルを使ったり、徹しを使えば別だが、なかなか使える隙は見せてくれない。具体的に言えば首か足だがゲラルドもわかっているのかそこを重点的に意識しているように思える。

対してこちらはどこに当たろうがゲームオーバーだ。

無駄に現実要素が混じっている分、鎧の上からのダメージで削り切るってのができないから辛い。

防御に集中しつつ、これまでの情報からゲラルドを倒すためのシュミレーションを脳内で組み立てる。

少しのブレもない強力な蛮刀の一撃を左右の剣で流しつつ、僅かな隙をついて突きを放つも、それはバックラーによって防がれる。

身長も相手の方が高く、蛮刀の長さも俺の持っている剣よりも長いため、リーチはあっちのほうが上だ。懐に潜り込もうともダメだろう。バックラーがあるため超近距離は分がさらに悪い。

鋼糸があれば……と思ってしまう。……無い物ねだりはダメか。

「この高揚感! リン、いいぞぉ、俺様は今生きていると実感している! ガハハッ、もっと、もっとだ! もっと感じさせてくれ!」

ゲラルドは満面の笑顔を浮かべてさらにギアをあげる。剣速がさらにあがり、俺が攻撃する暇がなくなってきた。

だが、そんな状態になっても周
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