第一章・その名は邪王真眼 小鳥遊六花(高校一年間)
第七話
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絡まれていた所を助けてもらったって言ってたぞ。」
「ああ。そう言えば昨日後輩を助けたとか言ってましたね。」
“神奈小猫”。原作では“塔城小猫”という名でリアス・グレモリーの眷属悪魔となっていた少女である。原作では彼女がまだ白音と名乗っていた頃、姉である黒歌が主人である悪魔を殺害し逃亡。その後、小猫はリアスの眷属となっていた。
だが、この世界は黒歌の前に悪質転生者がその主人を殺害し、姉妹を連れ出したのである。それにより、黒歌だけでなくその悪質転生者と白音までもがお尋ね者となってしまったのだ。しかも、悪質転生者の二人に対する待遇が元の主よりは多少マシとはいえ、彼女達からすれば好ましいものではなかった。
そんな時、再会したばかりの玄と真がその悪質転生者を討伐し、彼女達を保護したのである。その後、小鳥遊家は玄達でキャパがいっぱいだったので、二人は真の下に身を寄せる事となったのだ。その際、黒歌は黒絵、白音は小猫という偽名を名乗る事となったのである。
現在、黒絵は六花達の通う高校の二年に在籍しており、小猫は樟葉と同じ中学校の三年に在籍している。
「本当、樟葉がお世話になったよ。」
「小猫にもそう伝えておきますよ。」
勇太にそう答える真。すると、今度は玄が勇太に言った。
「勇太。ワシはもう少し真と風紀委員の話しをするから、先に帰っていてくれ。」
「分かった、じゃあな。」
そして、勇太は教室を後にした。
「で、話とは何ですか?勇太君を帰らせたと言う事はやはり転生者関係で?」
勇太の姿が見えなくなった後、真が玄に尋ねた。
「いや、お前さんの妹についてなじゃが。」
「小猫について?」
「ああ。来年から高校生なんじゃろ?なら原作通りここに進学させるのかと言う事についてな。」
「小猫の進学についてか・・・」
真は顎に手を当てながら考える。
「多分、彼女の顔は割れてしまっているでしょうし、黒絵と同じ高校に進学する事になるでしょうね。それに、グレモリー先輩の戦車(ルーク)には既に“彼”がなってしまっていますし。」
「・・・“奴”が接触する前に始末出来んかったのが痛かったな。」
“彼”もしくは“奴”とは、現在リアス・グレモリーの眷属となっている悪質転生者の事だ。魔に取り憑かれている訳ではなく、根っからの悪質転生者である。だが、根っからの悪質転生者の殆どが思考が短絡的で直ぐ騒ぎを起こすのに対し、こいつは頭が回るのか、普段は優等生の皮を被っているのである。もっとも、それでも色々と隠し切れて無い部分も多いが。
「下手に手を出せばオカルト研究部を敵に回す事になってしまいますし、困ったものです。」
「ああ。全くじゃ。」
「にしても、今時“あんな能力”を注文するとは、変
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