胃に優しくないランチタイム 前編
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オ・ゴスペル)』のコアを強奪する予定なんだが、しばらく拠点を日本にしていたせいで準備に時間が掛かるそうだ。準備がととのうまでの数日間は自由に過ごしていろとスコールに言われてな…。」
「たまにはスコールの姉御たちと過ごせよ、コミュニケーションは大事だぞ?」
「いや、むしろあの二人にとって私は御邪魔らしい。そして私はノーマルだ…」
「「……。」」
何も知らない奴が聞いたら首を傾げるところだが、俺とオランジュはその言葉の意味が分かった…。スコールの姉御と、マドカの同僚であるオータムは百合である。この準備期間中の間、二人はずっとお楽しみ中のようだ。
「というわけで、とりあえず出掛けたんだが……他に行くところが思いつかなかった…」
「……そうか…」
「むさ苦しい所だが、ゆっくりしていけ…」
お前もまた俺達とは似て非なる苦しみを味わう者だったんだな…。せめて、この滞在時間中に疲れを癒していけ。
「ところで今は何時だ?」
「んあ?……えっと、12時半だな…」
随分と激しい運動をしたせいでもあるだろうが、やけに腹が減って来たと思ったらもうそんな時間だったのか。
「どこかに行かないか?」
「飯食いに? でも、俺達あいつの監視しないといけないんだけど…」
夏休みに突入した現在、多くの生徒たちが実家に帰るなり何なりしたが、織斑一夏は依然として学校に残っていた。自宅に帰ったところで誰も居ないし、唯一の肉親も基本的に学園に残っているので当然といえば当然である。
そんなわけで今も俺達は一夏の監視を続行中である。因みに、今あいつはセシリアを除いた一夏ラヴァーズとランチタイムと洒落込んでいる。セシリアは実家に帰ってやらねばならないことが山積みになっているそうで、やむなく帰国することになったらしい…。
「そんなのオランジュに任せれば良いじゃないか」
「ついさっきの仕打ちを受けた俺にそれは酷くね!?」
「おぉ、その手があったか」
「おいぃ!?」
オランジュが加わったここ最近は偶に交代しながら外に飯を食いにいったりしている。刑事の張り込みみたいなことをやってると、食事も似たようなもんになる。やっぱりコンビニで買えるような食糧ばっか食ってると飽きるしな…
「じゃあ、どこに行こうか?」
「ねぇちょっと…!!」
「割と近くに隠れた名店があるらしいが、行ってみないか?」
「俺の話を聞い…!!」
「隠れた名店…中々に魅力的な響きじゃないか。よし、そこに決まり」
「では、早速…」
「聞け
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