第一話〜流れ着く世界〜
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は見ず知らずの世界に辿り付き当初は混乱していたが、機体を通して感じた気持ち悪さを発するこの場所に向かっていたのだ。
そして到着するとそこでは、モビルスーツと思われる見たことのない機体と一昔前のSF映画に出てきそうな怪獣が戦闘をしていたのを目の当たりにする。
その光景に最初は呆然としていたバナージであったが、ひときわ強い憎しみのような物を感じ、そちらを見ると、今にもやられそうな赤い機体を見つける。
咄嗟にシールドと左腕の間に装備された、二連装ビームガトリングの引き金を引く。狙いは直感的に選んだ体のような部分であったが、そこは運良く敵の動きを停止させることに成功し、今に至る。
「丸腰でどうしようって言うんです!」
半ば叫びながらバナージは機体を駆り、赤い機体――月詠が乗る真紅の武御雷の援護を行っていく。
敵の生命体は幸いにもビーム兵器が効果的で、小型種はもちろん大型の敵も数発の光弾が当たるとその動きを止めていく。
だが、乱戦状態且つ敵の数が多すぎる為、すぐ援護の展開が追いつかなくなってしまう。
「こんなことでっ!」
それでも、バナージは必死に赤い機体を守るためにビームガトリングの光条をばらまいていく。こうなったら自分も突っ込むか?と考えた時、敵の大半をなぎ払うように四条のビームが走った。
「これって――」
『迂闊だぞ、バナージ!』
「マークさん?!」
通信機から飛び込んできた叱咤の声は、自分の所属する小隊の長からのものであった。
戦場
目当てのユニコーンガンダムを見つけたマークは一度安堵の息を吐いたが、その次に今の状況にため息を吐いた。
「ロボット対怪獣………一昔前のSF映画だ」
若干呆れが混じった言葉を呟きながらも、マークはこの戦場を把握しながら、自分の部下である二人に命令を下した。
「敵と思われる生物を排除し、アンノウンの機体群を援護する」
『『了解!』』
そしてそこからの展開は急速であった。
戦術機にはないビーム兵器が標準装備されているモビルーツという機体。そしてその機体の性能を引き出しきる三人のエースが戦線に加わったことで、BETAと撤退している軍との間に余裕が生まれる。
更に現在戦闘に参加している戦術機にも補給出来るだけの時間が生まれ、実弾を使えるようになったことも大きかった。
そしてBETAの残敵が少なくなってきた時にそれは起こった。
『うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!』
『『「ッ!」』』
機体の集音マイクが悲鳴をコクピットに伝える。
声がする方にカメラを向けるとそこには機体からペイルアウトし、逃げていたパイロットを掴む戦車級BETA
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