変わらぬ絆
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されていった。
「かたじけない。では友なのですから……今日はこの寝台で寝させて頂くとしよう。まさか地べたで寝ろとは言いますまい」
にやりと言い切った星は普段の態度を取り戻していた。呆れたように苦笑して白蓮は鈴々の隣に腰を下ろした。
「素直に一人で寝るのが寂しいって言えよバーカ」
「くく、白蓮殿ではあるまいし」
「ああもう、直ぐに調子乗るのは悪い癖だぞ? ほら、もっと詰めろ。鈴々を二人で抱きしめたらまだ広く使えるだろ」
「自身が寂しがりな事を否定しないとは……おっと、鈴々は私の母性溢れる胸の方がいいと自分から抱きついてきましたな」
「……ほんっと、友だとしてもお前はもうちょっと敬意を持ってだな――――」
他愛ないやり取りをしながら、先程までの気持ちを落ち着けて行く二人。
夜の闇は深く、しかし繋がっている絆から、彼女達の心が昏く閉ざされる事は無かった。
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