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ロウきゅーぶ 〜Shiny−Frappe・真夏に咲く大輪の花〜
Ten・Till The Day Can See Again
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 笑顔で送り出そうと思っていたけど、全部台無しだ。でもまあ良いか。
 泣くだけ泣いてすっきりさせると、居直り強盗のように身を引き歯をにまっと見せる。

 「べっ、別に悲しくなんかないんだからねっ!!!!」
 「あーはいはい、分かりましたとも」
 「信じてない、信じてないよこの人はっ。……頑張って来いよ、いつだって待ってるから。んで、活躍の噂をこの町まで届かせてくれ」
 「……任せろ」

 ヒューーーー……………パァァアアン!!!

 花火だ。祭りの最大の目玉にしてその終演を告げる華やかで儚い、黒いキャンバスを飾る大輪の花。
 あの花のように、私も咲き誇れるかな……

 「出来るさ」
 「……っと、口に出してた?」
 「どうせ、あの花みたいに、とか思ってたんだろ。『打ち上げ花火』(ファイアーワークス)、三沢真帆」
 「……うっせえ」

 やられっぱなしは癪なので、私は切れ味鋭いスティールを決めるがごとく入り込み、少しばかり背伸びをして……

 ……………

 「いただきっ!!」
 「ちょ、おまえな……」
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