暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
第一章 光の使い魔たち
王都-トリスタニア-part1/その名はゼロ
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クール星人より以前に、すでにこの星には怪獣と言える巨大生物が存在していたのだ。だがその怪獣たちが本当にこの星の大地から生まれた存在なのか、それとも宇宙から飛来した存在なのかは定かではない。
 一方の怪獣が、口からひゅんひゅんと糸のようなものを吐いてそれを鞭のように振り回した。それを受けた敵の怪獣はそれをもろに受ける。一見細くて軽い攻撃。敵の怪獣は全く痛くなさそうだった。今何かやったか?そう言っているように自分の肌をぼりぼりと掻いて余裕を示したのだが、その次の瞬間、その怪獣の体がまるで子供の手によって崩れ落ちていく積み木の城のごとく、バラバラに砕け散って行った。
「キシャアアアアアアアア!!!!」
 その怪獣は物足りないとばかりに吠えた。そしてもうこの大地に用はないと吐き捨てるかのように、自分の倒した怪獣の遺体を食い散らかしてすぐに飛び去って行った。
まっすぐ、ハルケギニア大陸のトリステインへと…。



 夜、奇妙な出来事にサイトは直面した。フレイム…キュルケの使い魔の火蜥蜴が、サイトがルイズの部屋の前に差し掛かったところで自分の服の裾を掴んでキュルケの部屋へと引っ張り出してきた。ほぼ無理やり彼女の部屋へ連れてこられたサイトを出迎えてきたのは、なんと下着姿のキュルケだったのだ。曰く、決闘時にギーシュを圧倒した姿に惚れてしまったとのこと。しかもいつの間にかダーリン呼ばわり。サイトも好意を向けられること自体は嬉しいし年頃の男子ゆえの劣情に火をつけられかけたのだが、直後にキュルケの彼氏らしき男子生徒たちが次々と乱入、一人ずつ炎の魔法で追い払っただが、最後には一斉に何人もやってきてフレイムの炎で追い払われた。サイトはこれを見て、ちょっと惜しい気持ちがあったのだが、あの彼氏たちみたいに飽きられて捨てられるくらいなら…とキュルケの愛を拒むことにした。部屋を出ようとした途端、ルイズがお冠状態でサイトを引っ張って部屋に連れ戻したのだった。
「別にあんたが誰と付き合おうが勝手だけど、キュルケだけはダメ!ツェルプストー家にヴァリエール家は代々、殺しあったり恋人を奪われたりと苦汁を飲まされてるんだから!!」
 部屋に戻ったルイズはサイトを正座させ、キュルケと付き合うのだけは止めろと一方的な説教をしてきた。それも長々と。そしてルイズは、聞いても無いのに、彼女の実家ヴァリエール家と、キュルケの実家ツェルプストー家との長きに渡る因縁を語りだした。両家の領地は、トリステインと、キュルケの出身国ゲルマニアとの国境沿いに位置しており、戦争の度にお互いの領地が真っ先と殺し合いとなってきた。それだけ聞けば、確かに両家との間には、只ならぬ因縁と言うものがある。だが、先祖の話に飛び込んだとたん話は一気に下らないものへと格下げされる。やれひいひいおじいさんは、キュルケのひいひいおじ
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