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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
第一章 光の使い魔たち
王都-トリスタニア-part1/その名はゼロ
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ニアへはせ参じた次第にございます!」
 大事な話をしている最中だったので、その騎士に激怒するマザリーニだが、それをマリアンヌが宥める。
「マザリーニ殿、落ち着きなさい。まず彼の話を聞きましょう。何があったのですか?」
「はい!このトリスタニアの方角へ、北の方から謎の巨大生物が接近しているとの事です!」
「巨大生物!?」
 この場に呼び出されたトリステイン貴族の一人『ウィンプフェン』が驚いた様子を見せたが、同時に別の貴族『ド・ポワチエ』が鼻で笑う。
「どうせはぐれドラゴンでしょう。何を慌てているのですか」
 だがここへ訪れた騎士は呑気なド・ポワチエの発言を一蹴するかのごとく言い放った。
「ドラゴンなどではありません!もっと恐ろしい…推定50メイル以上もの巨体を持つ怪物です!そいつを食い止めるべく各地のメイジをかき集め応戦しましたが、全く手も足も出ず応戦した部隊は壊滅したとのことです!」
「なんと…」
 応戦した部隊が、全部倒されてしまったと言うのか。
「すぐに魔法衛士隊を集めよ!その怪物をこの街の餌食にさせてはならん!国と民のためにも、死んでも守り通すのだ!」
(謎の円盤に巨大生物…これは、何かの前触れだと言うのでしょうか…)
 近日に二度も渡る、かつてないトリステインの危機。アンリエッタは、この現実そのものが脅威に思えた。
(魔法学院には、確かあの子が入学していたはず…できることならすぐに確かめたいのだけど…)



 その頃のルイズたちは…。
 白い石造りの建物が建ち並び、いかにも中世ヨーロッパ時代らしく見える町並みが目の前に広がっていた。老若男女問わず数多くの人々が町を行き来している。サイトはそれを、遠い目で眺めていた。まるで外国へ修学旅行に来た気分で、ちょっとわくわくしてくる。
「へえー、ここがトリステインの城下町かあ」
 初めて馬に乗ったサイトは3時間も馬に揺られていたせいか、腰が少し痛くなった。とはいえ、これもゼロと同化した影響だろうか。思ったほど痛みは長続きしなかった。
「そっ、ブルドンネ通りはトリステインで一番大きい通りよ」
「狭いんだなあ」
『同感だな。光の国のクリスタルタウンと比べたら、まるでジオラマのようだぜ』
 自慢気にない胸を張る張るルイズだが、サイトの予想外の感想にコケそうになった。ルイズには聞こえなかったが、サイトと同化しているゼロも、サイトの目を通して同じようなことをつぶやいた。
「俺の世界の都市はこれの何倍かはあったぞ。道の幅も」
 見たところ道幅はたったの5mだけしかない、大勢の人が通るのならもっと広げていた方がいいのではないか?とサイトは思った。
「どんな街よ…あんたの故郷って…」
 そんなサイトの言ってることが本当なら、ルイズから見れば想像もつかない。
「まあい
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