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東方変形葉
変化と不変の入り乱れ
東方変形葉11話「裕海、人里へ行く。」
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で、しっかりとその手を握る。・・・なぜかその手は妙に熱かった。





慧音と妹紅に別れを告げ、歩くこと数分。蕎麦屋に着いた。
「親父さん、天ぷらそば3つね。」
「へいまいど。おや、少年。彼女が2人もいるのかい?大胆だねえ。」
「い、いや、そういうのじゃないよ。」
蕎麦屋の親父さんがからかってきた。
「ははは、冗談だよ。とびっきり美味しいそばを作ってやる。」
なんだか、人里の人たちはとても人がいい。なかなかいいところだ。
「そういえば仕事とかしているの?」
「ああ。この近くの店で、作った人形を売っているよ。まあ人形師といったところかな。」
自分でも、なぜこんなにあっさり職に就いたのか謎だ。
「へ〜、こんど私にも作って!」
「あ、私も欲しいわね。」
「ああ、いいよ。メモメモ。」
いつも持っている、緊急用のメモにペンを走らせる。そして書き終えたと同時に蕎麦が来た。
「へいおまち!天ぷらそば3つだよ!」
「わあい!」
蕎麦は、ダシの上品な香りと天ぷらの香りが合わさって、絶妙な匂いになり、食欲を増進させた。
「「「いただきたーす」」」
一口食べてみると、思わず目を全開させるほどおいしい。ダシと天ぷらと麺が絶妙にあい、バランスが取れている。文句なしの蕎麦だ。
「どう?おいしいでしょ。」
「すごいおいしい。こんな美味しいそばをたべたのは初めてかもしれないな。」
外の世界であまりそばを食べていないけどね。でもうまいのは確かだ。
「そうでしょ?この店特製の秘伝のダシを使っているらしいよ。幻想郷縁起のおまけコーナーに載せようかと思うくらいよ。」
「へへへ、そんなに褒めるなって。」
親父さんが照れくさそうに自分の頭に手を乗っけた。



蕎麦屋を出ると、ある声が聞こえた。
『大変だーっ餓えた妖怪の大群がおそってきたぞーっ』
「えっ!?」
その声は、悲鳴にも近かった。
「たいへん!!どうしよう、避難しよう!!」
「・・・いや、俺は妖怪を止めにいってくる。」
すぐに行かなければ。こんなにいい人里が妖怪の手で支配されるのはつまらない。
「危険だよ!!ああっ、走って行っちゃった・・・」
「追いかけましょ!!」
「え、あんた本気!?」
「彼になにかあったらどうするのよ!とにかく行くわよ!!」
「あ、ちょっと・・・もう!」



―人里近くの森―
『にんげんはどこだ〜っ』
「くそっ!なんて数だ。慧音と私じゃあ手におえない!!」
「博麗の巫女を呼ぶか。それまで抑えててくれ!」
「成敗」
「「?」」

異変「異次元空間の大量発生」

”麻痺の変化”をいじり、反則級の弾幕を撃ちつける。当然、勝負の時はこんなに弾を出してはいけないけど。
「あの妖怪共を一瞬でひるませた!?」

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