変化と不変の入り乱れ
東方変形葉11話「裕海、人里へ行く。」
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幻想郷縁起?」
なにそれ、聞いたことがない本だな。
「幻想郷に住む力ある住民の情報を載せて、万が一人間がその住民に襲われても対処できるようにするために書いているのよ。もっとも、今の幻想郷は平和だから、ただの読み物となっているわね。」
「人里にも、人を襲わない約束でやってくる妖怪がたくさんいるのだけどね。じゃなくて取材よ!!」
取材も30分くらい続いたとさ。
「じゃあ、少しだけ借りていこうかな。」
借りた本は2冊。結構面白いことが書かれてある魔導書と、妖魔本だ。
「はい!ありがとうございます!!」
「ふむ、これでよしっと。取材に協力してくれてありがとう。“変化の現人神”さん。」
「・・・え?今なんと?」
よく聞こえなかったのかな?今、変化の現人神って聞こえたけど。
「あなたの二つ名を考えたの。」
「あらいいじゃない!!神様だって!ありがたや〜ありがたや〜。」
「なんとも恐れ多い二つ名だね。まあいいか。あ、腹減ったな。2人とも、どこかいい店とかある?」
もしあったら行きつけの店にしようかな。
「それなら美味しい蕎麦屋があるわよ。せっかくだし一緒に行きましょ。ね、小鈴。」
「そうね、あそこの蕎麦を食べるのは久しぶりね〜。ちょっとまってて、お母さんに言ってくる。」
「おや阿求、偶然だな。」
「あ、慧音さん。こんにちは。」
「上白沢先生だ!こんにちは!」
いい店に行く途中、寺子屋と書いてある建物の前で知人と思われる人と話を始めた。
「この人は誰?」
「ああ、裕海は知らなかったね。寺子屋の先生の上白沢慧音先生だよ。」
先生?教師をしているのかな?たしかに、見た目は博識っぽい感じがするが。
「あれ?君は里では見たことがないぞ?外来人か?」
「ああ。葉川裕海だ。あ、敬語の方がいいかな?」
紫に、敬語は別に気にしなくていいといわれたのであまり使ってないが、さすがに目上に生意気な態度は見せられない。
「気にしなくてもいいぞ。勉強したかったら、いつでも我が寺子屋に来るといい。」
勉強ねえ、ここに来てから全くしていないから少しぐらいはするかな?
「お、慧音。偶然だな。」
「ああ、妹紅。」
白い長髪で、赤い瞳の人が現れた。
「先生、この人は誰?」
「私の友人の、藤原妹紅だ。阿求はもう知っていると思うけど。」
「ええ。幻想郷縁起に載せるために取材をしたからね。」
長髪もんぺの人がこっちを向いた。
「おい慧音、その子は誰だ?」
「葉川裕海という外来人らしい。」
「そいつ、妙な力を感じるぞ?能力持ちか?」
「ええ、この人は“変化”を操る程度の能力をもっているのよ。」
小鈴が答えた。
「へえ〜、かなり怖い能力だな。まあ、よろしくな。」
「ああ、よろしく。」
握手を求めたの
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