変化と不変の入り乱れ
東方変形葉11話「裕海、人里へ行く。」
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朝になった。日が昇ろうとしている。そしてこの時間に決まってやってくる人がいた。
「いやあ〜、やっぱり朝は和食よね。」
そう、博麗霊夢だ。別にこの説明はするだけ損するのだが、まあ気にしないでおこう。それにしても、朝には洋食と和食、どっちがあうのだろうか。
「ごちそうさま。じゃあね。」
そしてすっと食べてすっと帰っていく。何かの旅人みたいだな。さて、俺もそろそろ出かけよう。
人里。幻想郷唯一の人が多く住む場所。
「どこの店に入ろうか・・・ん?」
鈴奈庵と書いてある看板を見つけた。どうやら貸本屋らしい。
「いらっしゃいませ〜。」
俺と同い年ぐらいの少女がいた。
「おすすめの本はあるかな?」
「おすすめ!!はい!!」
あれ?目が輝きだした。どうやらよっぽど紹介したいものらしい。
「これです!!」
そして出てきたのは・・・
「・・・暗号?」
「いえ、妖魔本です!」
妖魔本?初めて聞いたな。
「簡単に言えば妖怪が書いた本ね。人間には読めないのですけど。」
この子は読めるのか?
「君は読めるの?」
「いいえ!!」
あっさりばっさり。読めないんかい。まあいいや、俺は読めるから。頭の中で言語を変化させ、読み解くことができる。ぱらぱらとみていくと、案外面白いことが書いてある。
「えっ!?あなたは読めるの!?」
「ああ。俺は妖怪じゃないけど、俺の能力で読めるようにしたんだ。」
というか読めないのになんでおいてあるんだ?
「へ〜。妖魔本が読める人がいて助かったわ。あなた名前と年は?」
「葉川裕海、15歳。」
「ふ〜ん、年は私と同じくらいね。私は本居小鈴。よろしくね。」
「ああ。よろしく。」
お互いに少しだけ微笑む。
「そういえば、里では見ない顔だけど、あなたもしかして外来人?」
「ああ、よくわかったね。」
そしてさらに目の輝きが増す。
「外の世界ってどんな感じ?」
「う〜ん、どんな感じ〜?えっと、幻想郷より近代的なところかな。」
「たとえばたとえば?」
興味津々だな。子供みたいに聞いてくる。
「自動で開くドアがあったりしてね・・・」
この後、30分くらいこの話は続いた。
「おじゃまするわよー・・・あら?」
客が来たようだ。
「へーすごーい!!そんな進んだ技術があるんだー!!」
「ああ。あ、来客だぞ。」
「え?あ、いらっしゃ〜・・・って阿求かい。」
どうやら知り合いのようだ。
「借りていた本を返しに来たんだけど、その子は誰?里では見ない顔だけど。」
人里って狭いのかな?見たことがないって。
「2か月前にここに来た外来人なんだって。」
「外来人!?早速取材しなきゃ!!」
「え、取材?君は新聞記者か何か?」
「いいえ、幻想郷縁起を書いているの。」
「
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