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やはりぼっちが商人でSAOを生き残るのはまちがっている。
彼と彼女の朝は早い。
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まよって、結局無難な言葉を選んだ。
「そう、だよね……ふふっ」
「……何だよ」
「……ううん、素直に励ましてくれるの、珍しいなーって」
「うっせ」
たまにはそういう気分になるんだよ。
「ま、もうじき状況も変わんだろ」
「…………?」
疑問符を浮かべた小町に説明してやる。
「第一回ボス攻略会議。明日あるんだよ」
「あ……聞いたことある」
「第一層を攻略しちまえば、おそらく今後の攻略ペースも上がる。人間、前例があるのとないのとじゃ全く別物だからな」
若干希望的観測も混じっているが、あながち間違いでもないだろう。
だが、それでも小町は不安げな表情を浮かべた。
「お兄ちゃんは……会議、でるの……?」
「…………ああ」
「…………っ。そっか……」
明らかに顔を歪めた小町の頭をコツンと叩く。
「何勘違いしてんだ。ボス戦には出ねぇよ」
「え…………?」
あのなあ……俺がそんな勇者一行様的集団に馴染める訳ないだろうが。
「明日行くのは、単純に情報収集と売り込みだ。攻略組が四十人も集まるんだ。商人として見逃せる訳ないだろ」
「そっか……そっか」
小町は何度か頷いて、そして今度は上目遣いに聞いてくる。
「でもでもー。お兄ちゃんのコミュ力じゃ情報収集も売り込みも無理だと小町思うな〜」
うわ、あざとい。
しかもこいつ、絶対俺の口から言わせる気だ。
ニヤニヤとこちらを見つめる小町に押される様に口を開く。
「まあ、明日もいつも通り攻略組のムサい男共を籠絡してくれ」
「むー。それは小町的にポイント低い」
不満顔で、一緒に来てくれーとか売り子は任せたーとかは無いのかなーこのお兄ちゃんは、なんて呟いている。
俺に何を期待してんだっての。
そんな事を思っていると。
「ーーま、いっか」
小町はそんな風にニパリと笑った。
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