ホラーとアイドル
あなたは私のアイドルよ…3
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
あなた!なおさら私のアイドルになりなさいよ!!」
『いやだわそんなん!!』
なんなんだよこの力!わけがわかんねぇ!!
こうなったら………
逃げる!!
「あ!!!」
決意したときには南啼はすでに動いていた
驚異的なその脚力は、旧校舎の屋根を越えることを容易くやってのけた。
天井を突き破る際、身体の表面を覆う黒い皮膚や白銀や純白、灰色の装甲が傷つくことはなかった。
南啼はそのまま屋根伝いに学校から出来るだけ遠くを目指した
私立天明高校から約30kmほど離れたところにある、既に使われなくなった工場
そこに南啼は身を潜めた…
『ここなら…しばらくは陰媛とかゆうあの女子も来ないだろう…まぁ来てもこんだけ入り組んだ工場…なんとか撒いて、また逃げりゃいいか』
それにしても…この身体…これからどうする…?
『どこぞの仮面●イダーみたいに変身でもすりゃいいのか?』
南啼は、試しにあのバッタの改造人間のように動いてみた
『変…身ッ!!』
…
……
………
『……』
ただ恥ずかしいだけで、何も起きるはずもなく…
南啼は静かに腰かけた
『そりゃそうだよな…』
その時、
ガランガラン!
向こうの方から物音がした
『まさか、もう陰媛が!?』
いや、違う可能性もある…ここはもとは使われてた工場だ…
南啼がゆっくりと音の方向を見てみると…
『ッ!?』
「ぐうううぅぅぅぅうううう!!!」
見た目はさながら…河童のような、しかし南啼が知るような可愛らしいイメージとはかけ離れた
禍々しいイメージを全面に押し出した怪物がいた
『河童ぁ!?』
「ぐあ!?」
『やべ!』
河童の怪物は南啼を見るや否や、頭部の皿を連続で飛ばしてきた
『うわ!!』
かろうじて避けた南啼だったが、地面に刺さっている皿を見て背筋を凍らせた
皿のように見えている物は、円盤状のノコギリだった
『いくらこの装甲が頑丈つっても…あれはマズイんじゃなぁい?』
「ぐうぅぅぅぅ……ぐあぁぁぁああああああ!!!!」
『うわぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!』
南啼は全速力で河童の怪物から逃げだした
「逃げてった方向から考えて…一番怪しいのは、この廃工場よねぇ
戻れ《禁兎雲(きんとうん)》」
スケボーが光の粒となり消えた
「さぁてと…話をつけないとね……
彼なら最強のアイドルになるわよ!」
陰媛は、揚々と工場に入って行った
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ