第3話 火竜と猿と牛
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たんだ!」
「接収?」
ルーシィの疑問にラストは答えた。
「体を乗っ取る魔法だ、バルカンは人間を接収することで生き繋いでいるモンスターだったんだ。」
接収が解除され、マカオは洞穴から落下しそうになっていた。
「あああああっ!!!」
ナツがとっさにマカオの足を掴み、ハッピーは翼を出して落ちそうになるナツの足を掴んだ。
「二人は無理だよ!羽も消えそう!」
「くっそおおお!!」
落ちそうになる三人を、ハッピーの尻尾を掴んで阻止するルーシィとラスト
「ルーシィ!!」
「重い・・・!」
「二人がかりでもきつい・・・!」
二人の手が離れそうになった瞬間
突然、軽くなるのを感じた。
「MO大丈夫ですぞ。」
「タウロス!」
「今回ばかりは助かった。」
「牛―!いい奴だったのかー!」
ナツは感激して涙を流していた。
3人は引き上げられ、マカオの応急処置が行なわれた。
ラストは応急セットを使い応急処置を施していた。
「接収される前に相当激しく戦ったみたいだね。」
「ひどい傷だわ。」
「マカオ!しっかりしろ!!」
訓練されていたラストでも、出血を完全に止められないでいた。
「わき腹の傷が深すぎる・・・持ってきた応急セットではどうにもならないぞ・・・!」
(てゆーか・・・これは助からない・・・)
ルーシィとラストはマカオを助けられない・・・と、思ったその時
ナツは手に炎を纏って傷口に押し当てた。
「ちょ!」
「ぐあああああっ!!」
ルーシィが止める間もなく、マカオが熱で断末魔を上げる。
「何してるんだナツ!!」
「今はこれしかねえ!我慢しろマカオ!!」
「あぐああああああああ!!」
「ルーシィ、ラスト!マカオを押さえろ!!」
(そっか・・・火傷させて傷口を塞ぐのね!)
「止血にはなるが・・・体力が持つかどうか・・・!」
ルーシィとナツは両腕、ラストは両足を押さえる。
「死ぬんじゃねえぞ!ロメオが待ってんだ!!」
「くそ・・・な、情けねえ・・・19匹は・・・倒し・・・たんだ・・・!」
「え!?」
「うぐぐ・・・20匹目に接収されて・・・・ぐはっ!?」
「わかったからもうしゃべんな!!傷口が開くだろ!!」
マカオが引き受けた仕事は、バルカンの大量討伐
1匹だけではなかったのだ
それを一人でやっていたことにルーシィは言葉を失う。
「むかつくぜ・・・ちくしょう・・・!これ・・・じゃ・・・ロメオに会わす顔が・・・ね・・・」
「黙れっての!!殴るぞ!!!」
(やっぱり・・・かなわないなぁ・・・)
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