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I want BRAVERY
十二話 夏前
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たのだろうか。

「終わらせる気がないの間違いだろ」

 真面目にやれば、誰でも結構すぐに終わらせれるだろう。

「いやマジありえねぇって!」

「彩は頭いいから問題ないけどさ、たぶん俺らレベルじゃあれ無理だし!」

「お前らが底辺過ぎるんだろ!」

 他愛のない話をしながら寮へと向かう。

「まっ!そんな堅苦しい話は置いといて!」

 突然伊織が元気な声を出す。
 ついでに一人鼻息が荒い。

「やっぱ、夏と言えば海!水着!綺麗なお姉さん!」

「そう、だよ!勉強どうせもいいし!」

「そんなこと言って、夏休み中に見せてくれなんて言いに来るなよ?」

「・・・」

「・・・」

 途端二人は固まる。

「おい」

「そん時はそん時だ!」

「そうそう。まっ、そん時は任せたぜ!親友!」

 そして何故か開き直る。

「お前・・・」

「んなことより海だよ!海!」

 またもや伊織が騒ぎ出す。

「夏休みこそは、エミリーと仲良くなってみせる!」

 友近も騒ぎ出す。

「お前、まだ諦めてなかったのか」

「当たり前だろ!こっからだよ!」

「そうだぜ、友近!夏休みから全てが始まるんだ!」

「じゃ、明日勉強会でも開始するか?」

 つい先日発表された試験結果で、二人の成績は散々なものだった。

 ちなみに俺はキッチリ3位をキープ。

「勉強会?んなもんイラネー!」

「人生に一回しかないんだぜ?高校1年の夏休みは!楽しまなくてどうする!」

「その理屈で行くと、お前は一生勉強しねぇよ!」

「チクショウ!これが学年トップ3の余裕なのか!?」

 突如友近が逆ギレしはじめる。

「俺なんて・・・学年ワースト3だし」

 友近の横で地面に蹲る伊織。

「まぁ、なんか友近もバカみたいな扱いになってるけど、お前平均だからな?平均ジャストだからもう、どんだけ悪ぶっても、所詮モブだから!てか、全科目平均とか、ありえないくらいモブだから!」

「クッソォ!言われると思ったよ!これでも頑張ったんだよ!なのになんで平均なんだよ!これがモブの宿命なのか!?」

 地面を蹴る友近。
 蹲っている伊織。
 呆れている俺。

 最近なんかカオスな状況が多い気がする。 

「おぉぉぉ!!とにかく夏休みなんだ!」

「そうだ!夏休みなんだぁ!!」

 何故か叫びだす。
 付いていけない。

 はぁ、とため息を吐いて、俺は空を見上げる。

 なんて黄昏ているようにいえるかもしれないが、

(いつになったらペルソナ目覚めるんだよぉぉ!)

 とか思ってたりする。

 それにしても、

(部活の特
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