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FAIRY TAIL 忘却の最期
第2話 ようこそ、妖精の尻尾へ
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帰って来ないんだよ!」

その様子をナツとルーシィ、ラストは横から見ていた。

「たしかハコベ山の仕事じゃったな・・・」

「そんなに遠くないじゃないか!探しに行ってくれよ!心配なんだ!」

「貴様の親父は魔導士じゃろ!自分のケツもふけねぇような魔導士なんぞこのギルドにはおらんのじゃ!帰ってミルクでも飲んでおれぇ!!」

マカロフがそう怒鳴った後

「バカー!!」

ロメオはマカロフの顔面を殴り、泣きながらギルドから出て行った。

「厳しいのね・・・」

「だからってあそこまで言うか・・・」

「本当はマスターも心配してるのよ。」

ミラジェーンがそう言った後

リクエストボードから大きな音が鳴った。

ナツが行くはずの依頼書を叩きつけたのだ。

「おいナツ!ボード壊すなよ!」

ナブの言葉にも耳を貸さず、ナツとハッピーは何処かへ行こうとしていた。

「マスター・・・ナツの奴、ちょっとやべぇんじゃないの?あいつ、マカオを助けに行くにだぜ?」

「これだからガキはよぉ。」

「そんなことしたって、マカオの自尊心が傷つくだけなのに・・・」

「進むべき道は誰が決めるって事でもねぇ、放っておけ。」

「どうしちゃったの・・・?」

「急に人が変ったように・・・」

ルーシィとラストの疑問に答えたのは、ミラジェーンだった。

「ナツもロメオ君と同じだからね。」

「え?」

「自分とダブっちゃったのかな・・・ナツのお父さんも出て行ったきりまだ帰ってこないのよ。お父さん・・・って言っても、育ての親なんだけどね。しかもドラゴン。」

ドラゴンの単語を聞いて二人は驚いた。

「ドラゴンって・・・!」

「ナツってドラゴンに育てられたの!?」

「オオカミに育てられたってのは聞いたことあるけど・・・!」

「小さい時、そのドラゴンに森で拾われて、言葉や文化や・・・魔法なんかを教えてもらったんだって。でも、ある日ナツの前からそのドラゴンは姿を消した。」

「そっか・・・」

「そのドラゴンが・・・イグニール・・・」

「ナツはね・・・いつかイグニールと会える日を楽しみにしてるの。そーゆーとこがかわいいんだけどね。」

「かわいい・・・ねぇ。」

「・・・私達は・・・妖精の尻尾の魔導士たちは・・・みんな、みんな何かを抱えてる・・・キズや、痛みや・・・苦しみや・・・・・・・・・・私も・・・・・・」

「え?」

「ううん、なんでもない。」

ミラジェーンは最後に何を言ったのか、ラストには聞こえていた。

(私も・・・ミラジェーンさんも何かを抱えて生きている・・・ここの魔導士たちも同じ・・・)

ラストは後ろを振り返り、笑い
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