原作開始前
《闇》と更識の子供達
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白騎士とアルテミスの使い事件からは特に何もなく、平和な日々が続いた。いや、すごく平和だったぞ? 箒の一夏に対するアプローチを手伝いつつニヤニヤしたり、もっと面白くなるように一夏の鈍感を改善しようとしてみたり。な? 平和だろ?
そんな感じで回想していると、何か背筋が凍る様な感覚が走った。それと同時にルナが側に現界した。
「ルナ! 今のは!?」
「彼方くんも感じたんだね。今のは《闇》の気配だよ」
「今のが……。何で俺も気付けたんだ?」
「彼方くんは一度私の力を使ってるから、私の力が残ってるんじゃないかな?」
「なるほど。あの時か」
白騎士事件に介入したとき、俺は初めてルナ、つまりアルテミスの力を使った。どうやら、その時の名残らしい。
「でも気配は弱い……。多分《闇》本体って訳じゃなくて、自分を切り離した分身体だと思う」
「分かった。じゃあ、ルナ」
「うん」
『私は貴方』
『貴女は俺』
『今ここに交わりて一つの神とならん』
ユニゾンして、マシンディケイダーに跨がる。
「さあ、行こうか。ルナ、道案内頼むぞ」
『オッケー』
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Side彼方
言われた通りに走って行くと、そこは立派な屋敷だった。そしてそこでは四人の子供が怪人に襲われていた。確か名前は『センチピードオルフェノク』。555に登場した怪人で、劇中の四天王的存在である『ラッキークローバー』の内の1体だ。
「ルナ、あれが《闇》だよな?」
『うん。彼方くんも分かるだろうけど、あの怪人から《闇》の気配がする』
「そっか。『大ショッカー』じゃなくて良かった……」
安堵しつつ、センチピードオルフェノクが子供達に攻撃しようとしている所を止める。センチピードオルフェノクが次々に攻撃を繰り出してくるが、いなす。上段、中段に来る突きを受け止める。鞭を避ける。裏拳を同じ体勢の裏拳でいなす。すると、センチピードオルフェノクは様子を見るためか距離をとった。ここで少し後ろに庇っていた子供達を見てみる。子供とは言っても大体俺の年齢と同じぐらいだ。水色の髪をした女の子が二人寄り添って座っている。多分姉妹なんだろう。その横には茶色の髪をした女の子が同じように、寄り添って座っている。全員怯えた顔をしているが、その表情からでも元の顔が可愛いだろうと予測できる。妹だろう女の子が俺が彼女達を見ているのに気付いたのかこちらを見返しているので、安心させる意味で笑いかけておく。……正直この四人の名前が分かる気がする。
ここで問題です!《テレ〜ン!》
『水色の髪』 『姉妹』 『大きな屋敷』
この三つから連想される人物は? シンキングタイムはあげません! え? 酷くないかって? 馬鹿、戦闘中だぞ。俺に
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