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独裁政権
第四章
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っとも批判者達はそうしたものも見ようとはしないのだが。
「では閣下」
「演説の文章はいつも通りだ」
 彼は言う。
「私がやっておく。秘書官にチェックはしてもらうがな」
「それではそのように」
「軍を近代化させこの国をより守る」
 彼は強い声で言った。
「何としてもな」
 そう決意して議会に出向き演説を行った。野党はその彼の演説の前に何もできず沈黙してしまった。こうして軍の近代化は通った。これによりこの国はその護りを固めた。総合的に見て国力をさらに伸張させたのだった。
 彼の政権下で国家は復興し発展した。それは完全に軌道に乗った。政権に就いてから二十年程経ったがその間様々な強権を発動した。確かに彼は権力を握っていた。

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