変化と不変の入り乱れ
東方変形葉10話「夜雀の屋台」
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スキマに入り、家に帰った。・・・のはいいのだが、家にはあまり食料が残っていないことに気が付いた。あれ?少しだけ減ってるような・・・あ、霊夢か。
「・・・どうしようか。」
仕方ない、どこかに食べに出かけよう。
しばらく歩いていると、屋台があった。よし、そこで夕飯を食べよう。
「いらっしゃい〜・・・って人間?というかこのまえの・・・」
「あれ、この前の異変で戦った夜雀さんじゃないか。」
結構物騒なことを言っていた子だ。しかし、姿はちょっぴり幼いが、しかし大人びた雰囲気を出していた。
「まあ、人間であろうと客だから、ちゃんと料理を出すわよ。なにがいい?」
メニューを広げてくれた。
「ん〜、・・・じゃあ豚肉定食。」
俺は鶏肉が一番好きなのだが、さすがに鳥の妖怪にそれを頼むわけにはいかない。うっかり頼みそうになった。
「この前も思ったんだけど、あなたここら辺では見たことのない顔ね。もしかして外来人?」
「ああ。2か月ぐらい前に幻想郷に連れてこられたんだよ。おかげでここでは外の世界にいた時よりも楽に過ごせるね。」
「・・・妖怪や幽霊がわんさかいるこの幻想郷で、楽に過ごせるなんて言う人間は初めてよ。」
うん、俺もおもった。自分で言っておきながらだけど。
「まあそうだろうね。ふふふ。」
おもわず笑いがこぼれる。
「くすくす、変な人間ね。でも気に入ったわ。あら、私の友達が来たわ。」
友達?
「あたい!さんじょう!!」
「ふつ〜に入りなよ、チルノ。」
「そーなのかー」
「おじゃましま〜す。」
この前の異変で倒した氷みたいに冷たい妖精と、その妖精に突っ込みを入れている触覚付きの若干濃い緑の髪の子と、金髪で黒い服を着て、ひらひらのリボンをつけた子と、緑の髪で、青い服を着ているポニーテールの子がやってきた。
「あ!!このまえのにんげん!!」
「あれ、初めて見る顔だね・・・って、チルノは会ったことがあるの?」
「ええ。このさいきょーのあたいをまかしたにんげんよ。」
・・・うん、まあ、言っちゃ悪いけど、勝負は1分もかかっていなかったような気が。
「そーなのかー」
なんだろう、心を読んだかのようにそーなのかーと言ってきた。
「こんにちは、人間さん。」
「ああ、こんにちは。」
「ねーねー。」
「何?」
金髪の子が聞いた。
「あなたは食べられる人類?」
「残念ながら、俺は不味いぞ。」
きっと灰汁出放題だ。
「そーなのかー」
「はい、できたよ。豚肉定食。」
そうこう話している間に、注文の料理が出てきた。
「ああ、ありがとう。いただきます・・・おっ、すごい美味しい。」
「それは良かったわ。」
「みすち〜、あたいにもなにかつくって〜」
氷の妖精の子が体を乗り出して言った。
「お金を持っていたらなんでも作
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