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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
乙 I
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一輝が温泉を出て歩いていると、十六夜が卓球のラケットを持っているのを発見した。

「何やってるんだ、十六夜?」
「ん?ああ、せっかくだから卓球でもやろうと思ったんだが・・・」

そう言いながら、十六夜は一緒に居たメンバー・・・ジンとサンドラを見て、

「誘っても乗ってくれねえんだよ。」
「まあ、十六夜と卓球なんて死亡フラグに近いからな。」

そう言いながら、一輝は卓球のラケットを手に取り、球を跳ねさせて遊びだす。

「まあ、それなら俺とやるか?」
「ん?お前、卓球出来るのか?」
「一応、な。スポーツに特別力を入れたことはねえけど、そこそこには出来るレベルになってる。」

そして、十六夜vs一輝の卓球勝負は始まる。
一輝がサーブを打ち、それを十六夜が返す。そのままラリーを続けている間は普通だったのだが、途中でほんの少し十六夜が力んだ瞬間、ピン球が壁をぶち壊した瞬間に、一輝の目の色が変わった。

「なるほど・・・そういうこと(・・・・・・)でいいんだな?」
「ああ・・・それでも(・・・・)いいぜ?」

そして、一輝が普通にサーブを打ち、それを十六夜が先ほどと同じ力で返して・・・一輝もまた、十六夜に同じ威力で打ち返す。
それを十六夜が少し上乗せした威力で打ち返して、一輝は再びその威力で打ち返す。
そうしてどんどん威力が増していくピン球を、もはや卓球台なんて関係なく打ち続けて・・・とうとう、さすがの箱庭製ピン球も限界を迎えた。

何度も打ち返され、運動エネルギーを溜め込んだピン球はさながら散弾銃のごとくその場に降り注いでいき・・・

「って、何やってるんですかこの問題児様方!!」

色々とボロボロになっているその場を見た黒ウサギのハリセンを受けることになった。



  ========



「うぅ・・・なんで温泉旅行で疲労を溜めないといけないんですかぁ・・・」
「あはは・・・ゴメンね、黒ウサギ。一輝のせいで・・・」
「あ、いえ!音央さんは何にも悪くないのですよ!」

一輝の代わりに謝った音央に対し、黒ウサギは慌てて止めにかかる。
ちなみに、何故ここに一輝がいないのかといえば・・・一輝は今、蛟劉に呼び出されて依頼をこなしているのだ。
そちらにスレイブもついていったため、一輝一行の中で今この場にいるのは、音央と鳴央、ヤシロの三人である。

「まあまあ、黒ウサギお姉さん。弁償関連は全部お兄さんがやったんだから、それで許してあげようよっ」
「まあ、それについてはそれでいいのですが・・・というか、何で一輝さんはあれだけのお金を持っているのでしょう?そうでなくとも、かなりの金額をコミュニティに入れてくださっているのに・・・」
「ああ・・・あれは、不自然にならないギリギリのライ
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