変化と不変の入り乱れ
第二章 幻想郷と少年
東方変形葉9話「紅魔館の愉快な仲間たち」
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にやにや言うな!!」
そのとき、空間が裂け、胡散臭い金髪のば・・・コホン、女性が現れた。
「ハロー」
「帰れ」
「帰れ」
「帰ってください。お呼びでないスキマ妖怪。」
私含む、全員の反応は冷ややかだった。
「いきなりひどいじゃない!!ちょっとあの子の様子を見に来ただけなのに・・・ゆかりん、泣けてきちゃう。」
「自分でゆかりん言うな、気持ち悪い。」
全くもってその通りである。ああ、気持ち悪い。
「こほん。それよりもあなた、あの子の運命は見たのかしら?」
「・・・見えなかった。」
お嬢様の口から、意外な答えが出てきた。運命が見えないものなど存在したとは。
「ふうん?どうしてかしら?」
「わからないわ。寿命さえもわからないなんて、ありえないわ。」
運命も寿命も見えない、あの少年はいったい・・・?
「レミィにそこまで言わすなんて、あの人間の能力はそんなに特殊なものだったの?」
「ああ、引きこもり虫のあなたは知らなかったのね。」
「むきゅきゅぅ!」
パチュリー様が可愛らしく抵抗した。可愛い引きこもり虫ね。説明してあげましょうか。
「パチュリー様、彼の能力は“変化”を操る程度の能力ですよ。」
「へえ、ずいぶんと恐ろしい能力ね。でも使いようによってはありとあらゆる事態に備えられるのね。」
話をしていると、何やらスキマ妖怪がスキマから何かを取り出した。
「あ、そうそう。外の世界の珍味が手に入ったからみんなで食べない?」
「・・・スキマ、お前の持ってくる珍味はどこかおかしいのだよ。この前だって何かの容器を持ってきたと思ったら、焼いた毛虫なんかが入っていたじゃないか。」
さすがに私も食べられなかったので美鈴にあげたところ、すごく評判が良かった。
「あれは意外とごちそうなのよ。じゃなくって、今回もとっても良い物を持ってきたのよ。」
「期待できないけど、何かしら?」
「はい、鮒寿司。」
「くちゃい!!」
可愛らしい声が響いた。ああ、ティッシュあるかしら。
戦いが始まって30分くらいが経過した。
フランもかなり息が上がってきたようだ。俺ももうそろそろ体力が尽きる。
秘弾「そして誰もいなくなるか?」
フランが姿を消した。と思ったら、いきなり弾が追いかけてくる。どこまでも。おそらくこれは制限時間制の耐久スペカなのだろう。この体力でこれをよけるのは少し困難だ。仕方ない、あれを使う。
変化「あらゆる力の湧き出る泉」
非戦闘スペルの一つ。自分の体力と霊力などの力を回復するように変化させることができる優れもの。しかし、使用した20分後にその疲れがどっとくるので、死ぬことはないが、要注意。弾をすいすい避ける。おそらくフィナーレと思われる弾幕も耐えた。フランが姿を現したら、あとはあれを使うだけ。
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