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ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第十三話 白銀のオーラ
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はやく、はやく消えて・・・・・・じゃないとリオンが・・・・・・)


 その時、二つの風が吹いた。一つは、白と赤の色彩を持った風。もう一つは黒の色彩を持った風だった。
 白と赤の風の主は、心配そうな顔をしながら、アリスのすぐそばにひざまづいた。


「アリスだいじょうぶ!?」


 アリスは突然アスナが現れたことに驚きの顔を見せていたが、すぐにはっとした表情に変わる。


「アスナ! 私よりもリ・・・・・・」


 リオンの方を!!
 と叫ぼうとしたその寸前、アスナがぽん、と肩に手を置いて言った。


「リオンくんは大丈夫だよ。キリトくんがいるから」


「キリト・・・・・・もですか・・・・・・?」


 その呟きにアスナは小さく頷くと、右手でポケットから二つの結晶を取り出し、左手をアリスの胸に当てて「ヒール!」と叫んだ。二つの結晶が砕け散り、アリスのHPバーが一気に右端までフル回復し、デバフアイコンが消滅した。それを確認したアスナは、キリトとリオンの方に目を向ける。


「相手が例えあの殺人鬼のPoHでも、攻略組でトップクラスのあの二人なら絶対に大丈夫だよ」


 二人に絶対の信頼をよせるアスナを見ながら、アリスは身体を起こすと、近くに落ちていた山吹色の刀身を持つ長剣を強く握りしめた。そして誰にも聞き取れない程の小さな声を漏らした。


「大丈夫だといいのですが・・・・・・」







 俺が覚悟を決めて、あるスキルを使おうとした時、黒い風が吹いた。
 そちらに目をやると、そこには左頬に不敵な笑みを浮かべたキリトがいた。


「助けに来たぜ、リオン」


「キリト・・・・・・! お前なんで・・・・・・?」


「細かいことはあとだ。とりあえず今は」


 途中で言葉を切ったキリトはPoHとライトの方を見る。その行動で何を言いたいのかを悟った俺は、習うようにキリトと同じ方向に目を向け、言葉を続けた。


「ああ、そうだな。まずは」





「「あいつらを片付ける!!」」





二人は同時に叫び、地面を蹴った。






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