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FAIRY TAIL 忘却の最期
第1話 妖精の尻尾のサラマンダー
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の子達が一斉に猫なで声をあげる。

「やさし〜!」

「あ〜ん!」

それを見てルーシィとラストは険しい顔をする。

火竜は色紙を出し、自分のサインを手渡す。

「僕のサインだ。友達に自慢するといい。」

「いらね。」

それを聞いた女の子達がその少年をゴミ捨て場に投げ込む。

「何なのよあんたさっきから!!」

「どっか行きなさい!!」

「うごっ!」

「君達の熱い歓迎には感謝するけど・・・僕はこの先の港に用があるんだ。」

『ええ〜、もう行っちゃうの!?』

と一斉に女の子達は残念そうな声を上げ

火竜は指を鳴らすと紫色の炎を出しその上に乗る。

「夜は船でパーティをやるよ。みんな参加してね!」

火竜は空へと消えていった。

「何だあいつは?」

「ホント、いけすかないわよねぇ。」

ルーシィとラストは少年の傍まで歩いていく。

「さっきはありがとな。」

「は?」


で?


「あたしルーシィ。」

「ラストだ、よろしくな。」

「あい。」

桜色の髪の少年ナツと、青い猫ハッピー

この二人をレストランへと誘っていた。

「ナツとハッピー・・・だっけ?」

「あんふぁいいひほはひがぶぁ。」(あんたいい人達だな)

「うんうん。」

ナツは余程腹を空かせていたのか、がむしゃらに頬張っていた。

「わかったからゆっくり食べなって、なんか飛んできてるから・・・」

(ていうかお色気代の千Jパーだわこれ・・・)

と残念がるルーシィであった。

「あの火竜って男、魅了(チャーム)っていう魔法を使ってたの。この魔法は人々の心を術者に引き付ける魔法なのね。」

「確か何年か前に発売が禁止されたんだよな?」

「うん、あんな魔法で女の子達の気を引こうなんてやらしい奴よね。」

「そうだな、今度会った時にはそれ相応の報復を与えてやらなければな・・・・・」

先ほどのオドオドした態度が嘘のように顔を怖くするラストにルーシィは冷や汗をかく。

「ま、まあまあそこまでしなくても・・・ナツ達が飛び込んできたおかげで魅了が解けたから良しとしましょ。」

「なぶごぼ」(なるほど)

そして頬張りながら納得するナツ

「こー見えて魔導士なんだ、あたし達。」

「ほぼぉ。」

「俺のは全く役に立たないけどな。」

「まだギルドには入ってないんだけどね。あ、ギルドっていうのはね・・・」

ギルド

魔導士達の集まる組合のことで、仕事や情報の仲介を行ってくれる場所

魔導士はギルドで働いて初めて一人前と認められるのだ。

そうルーシィが喋る間に、テンションが上がってきていた。

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