第0章 転生世界のチャイルドドラゴン
第5話 入学! 駒王学園
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似ができるとはとても思えない。
「それに極論すると下手したら後ろから刃物で刺される可能性だってある。そんなものを自分から進んで作る気にはなれないね俺は」
以前ドライグに聞いた話では歴代の所有者の中には毎晩違う女と寝ていたという先輩もいたらしいが、よく刺されなかったもんだと思う。
「よくマンガなんかじゃ天然な発言で女を落としたりするやつがいるけど、そんなのは物語の中だからこその展開だ」
そんな簡単に女が落とせるんなら誰も苦労はしてないだろう。
『相棒なら案外やれそうな気がするがな』
は?俺が?無理無理。俺にそんな甲斐性があるわけねぇだろ。そもそもこんな女みたいなチンチクリン男として見てくれるかどうかも怪しいもんだ。
「ま、現実的な回答としては、一人の相手と恋愛するのが一番だってことだな」
そんな風にドライグと雑談を交わしている内に俺はいつの間にかある建物の前まで来ていたことに気づき足を止めてその建物を見上げた。
「これは……」
それは木造の建築物であった。年代ものなのかかなり古びているように見える。周りは木々で囲まれており、夕暮れに照らされているその全様はどこか不気味だった。
「それは旧校舎だよ」
「ッ!?」
後ろから聞こえてきた声に俺は首を回してそちらを向いた。
「あ、ごめんごめん。驚かせちゃったかな?」
そこには金髪に左目の下に泣き黒子のある駒王学園の制服を着た男子生徒が優しげな微笑を浮かべて立っていた。
「いや、驚きはしたけど大丈夫だ」
「そっか。よかった」
ホッとしたように胸を抑える男子生徒は笑ったまま俺の方に近づいてきた。…ん?この匂い。こいつ、まさか……。
「こんなところで何をしてたんだい?」
「暇潰しの散策だよ。ぶらぶらしてたらいつの間にかここに来ちまってな」
「そうだったんだ」
「ところで、どちらさんかな?」
「ああ、ごめん。自己紹介がまだだったね。僕は木場祐斗。君と同じ新入生だよ兵藤龍夜君」
「ん?俺を知ってるのか?」
「君は有名だからね」
「どんなふうにかは聞かないでおくよ」
そう言って俺は肩を竦める。木場祐斗…か。話してみた感じ悪い奴には見えないが……。
「ところで、よくこの建物が旧校舎だってしってたな」
「ああ、うん。僕の知人がこの学校に通っててね。その人に教えてもらったんだよ」
「ふ〜ん。そうなのか。……っと、もうこんな時間か。悪いな木場。俺はそろそろ帰るわ」
「ああそうだね。僕もそろそろ帰ることにするよ。いきなり呼びかけちゃってごめんね」
「いいって。それじゃあな」
「うん。それじゃ」
俺たちは互いに背を向けて来
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