暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D〜小さな赤龍帝〜
第0章 転生世界のチャイルドドラゴン
第5話 入学! 駒王学園
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 Side:龍夜

 時が経つというのは、ゆっくりなようでいて早いものだ……と、そんなことを思ってしまう俺であった。
 桜が舞い、花弁が道を染める季節。俺こと兵藤龍夜は受験を終え、この春駒王学園に入学したのだった。あれから6年。色々あったなぁと俺は過ぎた日々を思い返していた。
 ドライグの覚醒。
 リンドブルム師父との出会い。
 シロとクロのこと。
 イリナの引っ越し。
 本当に色々あった。リンドブルム師父は中二の時にもう俺に教えることはない。あとは自分で煌龍真闘技を磨いていけと言い残し修業の旅に出た。師父との別れは寂しいものだったが、きっといつかまた会えることを信じて見送った。
 俺は師父と別れた後も師父の言葉に従ってドライグの助けも借りながら、煌龍真闘技を磨いていった。
 イリナは突然海外に引っ越すことが決まり両親に連れられて海を渡った。いきなりのことに俺も驚いたが、別れの挨拶が出来たことは幸運だったと思う。
 立て続けに親しい相手二人と離別することになってしまい。当時は柄にもなく落ち込んだりもしたが、イリナとは偶に連絡を取っているし、師父もきっと元気でやっているはずだと分かっているのでいつまでもクヨクヨするのはやめにしたのだ。なんてたってあのヒトドラゴンだし(笑)。
 …ただ、どうしても今でも俺の心にしこりの様に残っていることがある。……それは、

『あの猫たちのこと…か?』

「……ああ」

 ドライグの問い掛けに頷く俺。そう俺の心に残り続けているのは、俺が拾った二匹の猫シロとクロのことだった。
 あんなに俺に懐いていたあの二匹はある日突然俺の前からいなくなってしまった。俺は必死で町中を探し回ったけどどこにも見当たらなかった。二匹がどうして突然家出をしてしまったのかはわからない。

「せめて…元気でいてくれると良いんだだけどな」

 誰にも聞こえないような声で俺は空を見上げながらそう呟いた。

『…相棒』

 俺を心配するかのようなドライグの声。それに俺は苦笑混じりに笑いかける。

「大丈夫だよ相棒。生きてりゃまたきっと会える。そん時は二匹ともきっちり説教してやるさ。六年分たっぷりとな」

『……そうか』

「ああ」

 さて、湿っぽい話はこのぐらいにしてそろそろクラス発表見に行こうと思い踵を返して掲示が張られている場所に向かう。
 …
 ……
 ………
 うん。結構キツイな。これは。
 何がといわれると。

「ねぇねぇ、見て。あの子」

「きゃ〜、ちっちゃい〜。可愛い〜。ねぇもしかしてあの子ってさ」

「そうそう。あの兵藤君よ」

「わ〜、ホントに可愛い。髪も長くて綺麗でサラサラだし、あれで男の子だなんて信じられないよ」

「ていうか、私たちより可愛
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