暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
主-ルイズ-
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学院辞めなさい!」
「こういうことよ」
 机の下から出てきたキュルケが、やれやれと言った感じでサイトに言った。
「………なるほど」
 事の結果に呆然としていた彼はルイズの二つ名の由来を理解して呟いた。その後、罰としてルイズは教室の掃除を命じられ、サイトは使い魔という理由で片付け作業に巻き込まれた。?




 一方、コルベールは本塔にある30メイルはある本棚を多く内包した図書館で、先日召喚された平民の少年に刻まれたルーンや刻まれた時のことが気になって調べていた。
「む…これは!?」
 棚を調べていると、調べもの答えを記した本にたどりつき、その内容に驚いた彼はその本を持って、急ぎ最上階の学院長室へ向かった。


トリステイン魔法学院の学院長室。
「先程の大爆発はミス・シュヴルーズの授業中、生徒が錬金の実践魔法を失敗した為に起こったものだそうです。その生徒の名前は」
「あー、言わんでいいミス・ロングビル」
 四角い眼鏡に緑の髪をアップで纏めた女性秘書は、自分の上司たる長く白い口ひげと髪をゆらした…まるで映画に登場する賢者のような風貌をしている老人に先程の騒ぎの原因を報告し、その本人に途中で遮られた。
「言わずとも分かっておるわい、ヴァリエール家の三女じゃろ?全くもって困ったものじゃい」
彼は学院の学院長である『オスマン』。高慢な人間だらけの貴族の中では、平民・貴族と言った身分への偏見が少ない珍しい人物だ。彼はルイズの爆破を聞いて、立派なテーブルに肘をつき困ったように呟いた。
「まだ修行中の生徒ですもの。一度や二度の失敗…」
「じゃがの〜、あの者の失敗数はこれで何度か目かの〜。むぅ…どうにかならんかの〜」
 むざむざ退学者を出したくないのか、オスマンは溜息を漏らした。
「それに関しては全く同意です。……ところでオールド・オスマン、私の足元に使い魔を忍ばせるのは止めてください」
 そう言うと彼女は何かを踏みつけるように床を踏む。すると、彼女の足下から一匹のネズミが慌てて走り去っていきオスマンの肩にとまった。
「おお、モートソグニルや。酷い目にあったのう…。ミス・ロングビル。動物はもっと可愛がってやりなさい。……して、どうじゃった?そうか白か!じゃがミス・ロングビルには黒がに合うとは思わんかの?」
 全くその通りというように、その白いネズミ『モートソグニル』は頷いている。そのやり取りを、ロングビルはこめかみをピクピクさせながら冷ややかな目で見ていた。
「オールド・オスマン。使い魔にスカートの中身を確認させるのは止めてください。他にもイジけてお尻をさわったり、それを注意したらボケたふりをするのも……次やったら王室に報告しますよ?」
 彼女は少々怒気を孕んだ声で脅すように上司に注意した。それに対してオスマンは目を見開
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