暁 〜小説投稿サイト〜
副部隊長と戦技教導官の色ボケな日々
<2:if編>
ティアナの場合 CASE-1
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それから2人は近況報告や6課時代の話などの雑談を交わしながら食事をし、
気がつけば2時間ほど経っていた。

「さて、そろそろ行くか」

「そうですね」

酒にそこまで強くないティアナであったが、足元が少しふらつきつつも
椅子の背を支えにしてなんとか立ち上がった。

2人が店を出るとあたりはすっかり暗くなっていた。

「ちょっと遅くなっちゃったな・・・タクシーでも拾うか」

ちょうどタクシーが通りかかり、ゲオルグが手を上げると2人の前で
タクシーが停止した。
ゲオルグが後部座席のドアを開けてティアナを先に乗せる。
そしてゲオルグも後部座席に乗りこんだ。

ゲオルグがティアナの自宅があるあたりの住所を運転士に告げると、
タクシーは静かに発進した。

「ゲオルグさん・・・いいんですか?」

驚いた表情をしたティアナがゲオルグに向かって尋ねると、
ゲオルグは首をひねった。

「何のことだ?」

「送ってもらっちゃって・・・」

「いいんだよ。 お前、ちょっと飲みすぎたんだろ。
 心配だから玄関先までは送ってくよ」

「いいですよ! さすがに一人で帰れますって」

「いいから。 こういうときぐらい甘えとけって」

「・・・・・はい、ありがとうございます」

そんな会話を交わしている間にもタクシーは進んでいく。
10分ほどしたところで、ティアナは少し身を乗り出す。

「あ、次の交差点を右に行って、100mくらい走ったら
 とめてください・・・・・あ、ここで」

タクシーが止まると、ゲオルグは支払いを済ませてドアを開けて外に出る。
さほど強くはないもののつめたい風が頬をなで、ゲオルグはぶるっと身を震わせた。

続いてティアナが降りてくる。
ティアナは地面に足をつけて立ち上がろうとするが、
酒の影響が残っているせいかふらついてゲオルグの身体に寄りかかってしまう。

「おっ・・・と、大丈夫か?」

ティアナの身体を抱きとめたゲオルグが声をかけると、
ティアナは慌てて身体を離そうとする。
だが、ゲオルグはそんなティアナを自分のそばに引き寄せた。

「いいから俺につかまってろ。 危なっかしくて見てられないからな」

「はい・・・」

そう言ってうつむくティアナの顔は真っ赤に染まっていた。

ゲオルグのコートの袖を掴み、頭をゲオルグの肩に預け、
ティアナはエレベータに乗り込む。
自分の部屋のある階のボタンを押して扉が閉まると、わずかな衝撃とともに
エレベータは上昇を始めた。
刻一刻と変わっていく階数表示を眺めていると、あっという間に目的階へと到着し
ドアが開いた。
エレベータの中にも風が吹き込んできて、ゲオルグが少し
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