第二章 雨
第4話 十香の気持ち
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づいていたらしい。
上条は再び振り向いた
上条「どうした?」
琴里「いや、昨日の礼を言おうと思ったのよ。恐らく当麻くんがいなけりゃ士道は死んでいたかもしれないし……」
四糸乃「あの……助けて、くれて……ありがとう、ございます……」
上条「ん?あぁ。別にいいよ」
上条は笑顔で四糸乃に返した。
それを聞いて四糸乃は笑顔になった。
何分か雑談したら帰るか。そう思っていた。だがその思考をすぐに打ち消される。
琴里「あ、そうそう。ちょっとお願い……っていうかもう決定したことなんだけど……」
上条「?なんだ?」
上条はまた精霊がきたときに精霊の暴走を止めるのを手伝ってほしい。とか言うのかと思ったが、
琴里「あんた達3人、この子達と一緒に住んでもらうわよ」
と言った。当然上条は、
上条「………は?」
と、トボけた声を出してしまった。まあそれが普通だろう。
そして、沈黙が訪れた。そして琴里が言う。
琴里「後で案内するけど、士道の家の隣に精霊が住む用のマンションを建てたから」
士道「ちょっと待て!いつの間にそんなものを建てたんだ!?」
琴里「士道の知らないところでよ」
士道「何でだよ!?」
上条「それはこっちのセリフだ!」
と上条と士道がなんか言い争いを始めたが、構わずに琴里は言う。
琴里「昨日の時点で精霊が2体保護されたでしょ?だから士道だけじゃ精霊達の心の状態を一定にするのは難しいと思ってね」
上条「でもさ、別に俺達じゃなくても……」
琴里「私たちじゃダメなのよ」
上条「何でだ?」
琴里「精霊達は私たちに心は開いているけど、まだ完全には信じ切ってない。でもあなた達は士道ほどではないけど、一緒にいるときは精神が安定しているわ」
上条「だからって……」
琴里「2日前の夕方に一方通行に会って聞いたわよ。精霊の調査をするらしいわね」
上条「(一方通行の野郎…)」
上条は少し一方通行を恨んだ。でもこうなると否定する要素がなくなったので、
上条「……分かったよ。分かりましたよ。一緒に住めばいいんだろ」
上条は諦めて一緒に住むことにした。
琴里はそれを聞いて笑顔になる。
琴里「もう引越しの業者に頼んでるから先に荷物は任せても大丈夫よ」
上条「そうかい。えらい早いことですな」
こうして、上条、佐天、一方通行は十香と四糸乃と一緒に住むことになった。
上条は引越しの事を言いに行くと言って今住んでいる家にゆっくり歩いて向かっていた。
その時、不意に前に一方通行が言っていた学園都市の目的を思い出した。
上条「(……あれ?)」
今、
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