第五章
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八十年代のアイドルの曲も聴いたりした。こうしてそれぞれの年代の曲を交換したうえで聴いて。暫く経って軍平は家のリビングでギターで曲を奏でていた。その曲はというと。
「何だ、チェッカーズか」
「ああ」
リビングの椅子に座ってそこからリビングの隣にある台所のテーブルに座って焼酎をやっているお父さんに対して応える。背を向けた形になっている。
「そうだよ。ちょっとな」
「ONE NIGHT GIGOROだな」
お父さんはリズムを聴いただけですぐに答えてみせた。
「その曲は」
「何だ、わかるのかよ」
「お気に入りの曲だからな」
こう返すお父さんだった。
「それも当然だ」
「そうかよ」
「チェッカーズは中期がいい」
そして今度はこう言った。
「やっぱりな。リズムも歌詞も最高だ」
「まあそうだな」
軍平もお父さんのその意見を認めた。だがそれでも背は向けたままで振り向きもしない。そのままでお父さんに対して言葉を返すのだった。
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