第一話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
《ジンライSide》
謎の女から女の子を預けられた俺はひとまず知り合いの家に向かった。
「ホーク!居るか!!」
俺はそいつの家の扉を乱暴に開けて入った。
「どうしたジンライ。随分と慌てているじゃないか。しかもそんなずぶ濡れで。」
そこへ、一人の若い男が奥から出て来た。こいつの名前は“メタルホーク”。通称ホークだ。人間の姿をしているが、その正体は超ロボット生命体トランスフォーマーだ。デビルZを追って仲間と共にこの地球にやって来たんだが、戦いが終わった後も地球に住んでいる。何でも、この星に住む四つの種族“人間”、“天使”、“堕天使”、“悪魔”の四種族の持つそれぞれの素晴らしさに魅了され、いずれは四種族の架け橋になるべく残ったそうだ。もっとも、そのせいで三勢力の一部からは危険視されているが。
「ん?どうしたんだ、その女の子は?」
すると、ホークが俺が抱きかかえている女の子に気付いた。
「ちょっと、この子について話があってな。」
「分かった。玄関で立ち話と言うのも何だ。上がってくれ。」
俺はホークに誘われてリビングに上がった。
「しかしジンライ。君はそんなにずぶ濡れなのに、その女の子は何で濡れていないんだ?」
ホークが不思そうに言ってきた。そう。俺がずぶ濡れなのに対し、女の子は全く濡れていなかった。
「多分、こいつの力だと思う。」
俺はあの女が消えた後に残った十字架のアミュレットを取り出す。それは淡く光っていた。
「これは・・・どうやらこのアクセサリーが女の子を守るようエネルギーフィールドを張っているようだな。」
ホークが分析する。ったく、それなら俺も雨から守ってくれてもいいじゃないか。
「とりあえず、その子はソファに寝かせておいて待っていてくれ。タオルと暖かい飲み物を用意して来る。」
「ああ。よろしく頼むぜ。」
俺は女の子をソファに寝かせた。目覚める様子は無い。そんな中、アミュレットはまだ淡く光っていた。
濡れた身体を軽くタオルで拭いてから、ホークの用意したコーヒーで温まった後、俺は女の子との出会いについて説明した。
「空間の裂け目に、アクセサリーになった堕天使か・・・」
ホークは顎に手を当てながら考える。
「その女性は私たちの知る堕天使とは違う存在かもしれないな。」
「やっぱり、ホークもそう思うか?」
「と言う事は、君もか?」
「ああ。」
大抵のファンタジー作品では、悪魔とかは死んだ後消滅する事が多いが、このハイスクールD×Dの世界では消し飛ぶ程の攻撃でもしない限り、しっかりと死体が残る。
「しかし、だとしたらその女性は何なんだ・・・」
ホークは再び考え込んだ。俺も知恵を絞る
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ