暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストX〜イレギュラーな冒険譚〜
序章
第一話 最後のゲーム
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にドラクエ)をやりたいので朝は遅い方なのだ。そんな私にとって10時集合は意外と難しいのだ。

「そう10時。夜更かししてゲームしたいんだろうけど、ちゃんと時間には間に合うように起きてね」

 そしてその事をしっかり理解しているマイに釘をさされ、ぐぬぬとなる私。

 そうこうしている間に気がついたら交差点まで差し掛かっていた。

「じゃあ私こっちだから。また明日ね」

 ミレイは2人に手を振って、横断舗道を渡った。

「あっ。わたしこっちだから。じゃーね2人とも。」

「バイバイ。ミレイ。」

「また明日ね」

 2人と別れ、家に向かって歩く。(幸い家は2人と別れた交差点からそう遠くないところにあった。)

「ただいま〜」

 家に帰るとお母さんがリビングのソファに座って(イケメンの俳優が主人公の)映画を見ており、私にチラリと目を向けた。

「お帰り」

 私は適当に返事して、冷蔵庫から麦茶をだすとコップについで一気飲みした。冷たい麦茶が喉を潤していくこの感覚がたまらなく気持ち良く、内側から熱くなった私の体を冷やしてくれた。

「プッハー!生き返る」

 あと少し麦茶を飲むのが遅れてたら誓ってもいい。ミイラになっていた。

「さて、ゲームしよ」

 6時からの塾にはまだ余裕がある。宿題もある程度進めたし没頭しなければ無問題。……没頭しなければネ。

「なにやろっかな。ドラクエかFFか。パズドラやポケモンもいいな」

 自室のゲーム棚を眺め何をやるか考え、そして決めた。

「ドラクエ5(ps2版)やろ」

 ドラクエ5のディスクとメモリーカードをプレステ2に入れ、起動させる。しばらく経つとテレビ画面にタイトルデモが浮かび上がり、しばらくするとメニュー画面になった。

「今確かサラボナまで進めたから死の火山の攻略がんばろう」

 火山系ダンジョンは溶岩でいちいちダメージくらって少しウザイが仕方ないと割り切り攻略を始める。

 メンバーは主人公、ピエール(スライムナイト)、ゲレゲレ(キラーパンサー)、メッキー(キメラ)という構成で、レベルも装備もしっかりしているからそう簡単に負けるはずがないし、2軍もいるからそう簡単(ry

 ……そう思っていた時期が私にもありました。

 ボスには案外楽に辿り着けたんだよ、うん。ボスまでは。

 でもこいつらの強いこと。あっという間にボコボコにされた。(ていうか、一撃のダメージ大きすぎる……。)

 うわボス強え。困ったときのサイト頼みとiPhoneで攻略情報を調べ、再びボスに挑む。攻略情報の通りにしてたら楽に倒せた。(あるよねそういうパターン。)

 それから仲間モンスター集めたり、レベル上げしたり、ストーリーを進
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