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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
コラボ
〜Cross world〜
cross world:交信
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む。綺麗に左右に飛んだ少年と少女の間を引き裂くかのように、幅だけで三メートル強あるような、透明な刀身が通過していく。
接地した床が爆音とともに、大きく凹む。もし数瞬でも飛んでいるのが遅れていたら、いい感じの肉塊オブジェクトになっていたかもしれない。
さらに、創り出される大剣が一つ限りだというような約束はどこにもない。
掲げられた手に、数十は超える空気の剣が具現化される。
「ご……がああああああああああああ!!!!」
血のような叫びを発するのは、血の色のコートを着た少年。
振るわれた腕に沿うように解き放たれた
鋼糸
(
ワイヤー
)
が、暗い闇の色を帯びる。
「
魔女狩
(
ソルシエール
)
《
断罪
(
クレイア
)
》あああぁぁアァァッッ!」
ゾン!!!と。
空気が、大気が切断される恐るべき音が反響する。
まるで空を裂く
断頭台
(
ギロチン
)
の刃のように展開されたワイヤーは、振り下ろされる数多の大剣と真っ向から激突した。
世界がひっくり返ったような衝撃波が、無尽蔵に撒き散らされた。
しかもその衝撃波は、本命ですらない。激突の端くれの端くれの、そのまた端っこぐらいのものが、大の人間の平衡感覚を丸ごと揺さぶるような破壊力を有しているのだ。
空間の《断絶》と、空間の《操作》。
根本的なところでは似通っているのに、全く非なる力が炸裂する。
それは空間を軋ませ、歪ませ、壊す。
ピキ
ビキボキ
バキミシメキ
正体不明の異音がそこかしこから発現する。
「れ、レン君!」
「ルナねーちゃん!」
自分を呼ぶ声に被さるように、紅衣の少年は叫ぶ。
「小難しい話は、僕には分かんない。だけどこれだけ質問!」
いまだに粉塵が舞う、室内といっていいのか屋外といっていいのか分からない空間の中でレンは言う。一筋の光明を見た者の顔をして。
「どーしたら、元の世界に戻れる?」
ピタリ、と。
時間が止まったような気がした。
元の世界。
ズレた世界。
交わった世界。
レンがいるべき世界。
ルナがいるべき世界。
それを元に戻す方法など、手掛かりもなしに分かるはずもない。だいたい、今までレンに語ってきた内容だって根拠となるものはひとつもない。現状から推測しうる現象をピックアップし、その中で一番話の筋が通るような可能性を提示しただけだ。状況証拠にもほどがあり、こんなのは思考実験とすら呼べないものだ。
あの鋼鉄の魔城で、参謀の長として活躍していたキレ者でも、できることとできないことはある。それは人間としての限界だ。一方向に突出する事はできるが、他方向全てに通ずることはできない。
かつて、不可能であるはずのそれを望んだ一人の男、真っ黒な
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